• 5月 1, 2025

堀ちえみさんも経験した「再検査」。あなたの“お腹の中”、見てみませんか? ~腹部エコー検査で安心を~

こんにちは!
さいとう内科クリニックです。

先日、歌手でタレントの堀ちえみさんが、人間ドックの結果を受けて精密検査(今回は胸のCT検査だったそうです)を受けたというニュースがありました。ステージ4のがんを乗り越えられた堀さんだからこそ、定期的なチェックと、必要に応じた精密検査を大切にされているのでしょう。

ブログには「グレーゾーンは早く白黒ハッキリさせた方が、スッキリします」という言葉もあり、検査を受けるまでの不安や、結果を聞いてホッとされた様子が伝わってきました。


「要再検査」「要精密検査」…見逃さないで、体からのサイン

健康診断や人間ドックの結果を見て、「要再検査」や「要精密検査」という文字に、ドキッとしたことはありませんか? 特に肝機能の数値や、腹部の所見で指摘された場合、「自覚症状はないんだけど…」と感じる方も多いかもしれません。

肝臓やすい臓などは「沈黙の臓器」とも呼ばれ、病気がかなり進行するまで症状が出にくいことがあります。だからこそ、健康診断や人間ドックでのチェックが重要になります。これらの検査は、症状のない段階で病気の可能性を拾い上げるための「ふるい分け(スクリーニング)」です。

「要再検査」「要精密検査」は、「病気かもしれないから、もう少し詳しく内部の状態を見てみましょう」という体からの大切なメッセージ。堀さんのように、きちんと検査を受けて、ご自身の状態を把握することが安心への第一歩です。


お腹の中を“見る”検査、それが「腹部超音波(エコー)検査」

腹部の再検査や精密検査で、非常に有効なのが「腹部超音波(エコー)検査」です。

超音波検査とは、人の耳には聞こえない高い周波数の音波を体にあて、その反響を画像として映し出す検査です。お腹にあてるプローブ(探触子)から超音波を送り、内臓からの反射波を受信して、モニターに内部の状態を映し出します。

腹部エコー検査では、主に

・肝臓(脂肪肝、肝硬変、肝臓がんなど)
・胆のう(胆石、胆のうポリープ、胆のうがんなど)
・すい臓(すい炎、すいのう胞、すい臓がんなど)
・腎臓(腎結石、腎のう胞、腎臓がんなど)
・脾臓

といった臓器の状態を観察できます。

この検査の大きなメリットは、

・痛みがない
・放射線被ばくの心配がない(X線を使わない)
・リアルタイムで臓器の動きや状態を確認できる
・比較的短時間で検査が終わる

といった点です。体に負担が少なく、安全に繰り返し行えるため、経過観察にも適しています。 人間ドックのコースに含まれていることも多いですが、会社の健康診断(法定健診)には通常含まれていません。


どんな時に受けるべき?年代別リスクも考慮

腹部エコー検査は、以下のような場合に特に推奨されます。

  • 健康診断の血液検査で肝機能異常などを指摘された方
  • 胆石胆のうポリープを指摘されたことがある方
  • 脂肪肝が気になる方、肥満傾向の方
  • お腹の不快感や痛みが時々ある方
  • 生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症など)をお持ちの方
  • がんの家族歴がある方

特に40代以降は、生活習慣の積み重ねや加齢により、脂肪肝や胆石、ポリープなどのリスクが高まります。50代、60代になると、がんのリスクも上昇するため、定期的な腹部エコー検査で内臓の状態をチェックすることが、早期発見・早期治療につながります。もちろん、20代・30代でも、食生活の乱れや飲酒習慣のある方は、一度チェックしてみることをお勧めします。


腹部エコーで、見えない不安を安心に

堀ちえみさんのように、精密検査を受けて「異常なし」や「経過観察」となるケースも多くあります。しかし、その結果を得ることで、安心して日々の生活を送ることができます。

健康診断で腹部に関する指摘を受けた方、肝機能の数値が気になった方、あるいは特に指摘はなくても生活習慣が気になる方、お腹の調子に不安がある方は、ぜひ一度、腹部エコー検査をご検討ください。

当クリニックでは、日本超音波医学会専門医でもある院長が、丁寧に検査を行い、しっかりと結果をご説明いたします。検査に関するご質問や不安な点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。 痛みも被ばくもない腹部エコー検査で、”お腹の中”の健康状態を確認し、安心を手に入れましょう。

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