• 1月 31, 2017
  • 1月 10, 2025

食べ過ぎによる肝炎は体重何キロから起こりえるの?

寒い日が続いていますが皆さん体調いかがでしょうか?

冬はおいしいものが多いのと、運動する気力が落ちてしまうのとで体重が増えてしまいがちですね。

僕も大学病院勤務のときと異なり、クリニック内では狭い空間のため移動としても運動量が少ないため、体重が増えてきており、肝酵素(ALT)が上昇傾向となり、生活習慣を改めないといけないと思う今日この頃です。

体重がある程度まで増えても肝障害は起こらないのですが、体重があるところを超えると急に基準値を上回って肝炎が起きてくることが分かってきています。これは、脂肪肝からくる脂肪性肝炎、つまり食べ過ぎによる肝炎のことを意味します(ウイルス性肝炎や自己免疫性肝炎、アルコール性肝炎は除きます)。

体重のあるところというのは、BMIが23を超えたあたりのところを指しています。

つまり、肝炎を起こしうる体重というのは、BMI 23 × 身長(m) × 身長(m)となります。

例えば、身長が160cmなら、 23 × 1.60 × 1.60 ≒ 58.9kg

が食べ過ぎによる肝炎を起こしうる体重の目安です。

体重計に乗るの怖くなりましたか?

そこは思い切って乗ってみましょう。

そしてオーバーしてたら健診データを振り返ってみてください。

ALTまたはγ-GTPが上昇傾向にあると思います。

正常範囲内だからOKと決めつけないで下さい。

異常値まで上昇してしまってからでは改善するのに時間がかかりますので、少しでも上昇傾向にあれば、そしてALTが30を超えていれば、満腹まで食べている習慣を腹八分目にしてみて下さいね。

まだ健診を受けておられない方は血液検査を受けてみて下さいね。

肝炎というのは、症状があったとしても何となくしんどいといった漠然とした症状しか出ませんので、無症状のうちにじわりじわりと肝臓が硬くなってしまいます。

そして肝硬変になってしまいます。

最近、お酒を飲まない人で、脂肪肝から脂肪性肝炎、肝硬変へと進んでいく肝臓病が増えているのです。

でも無理なダイエットは禁物です。まずは、腹いっぱいまで食べることが多かった食生活を腹八分目にすることから始めてみましょうね。

僕も気をつけます(^_^)

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