• 7月 10, 2025

【緊急メッセージ】大阪府でりんご病が「警報レベル」に。子育てママ・パパ、そしてプレママさんにお伝えしたいこと

さいとう内科クリニック院長の斉藤です。

いつも子育てに、そしてご家族の健康に心を配られているママ・パパの皆様、そしてお腹の中に新しい命を育んでいらっしゃるプレママさんへ。皆様に少しでも早くお伝えしなければならない大切な情報があります。

6月12日、大阪府から、子どもの感染症として知られる「りんご病(伝染性紅斑)」が、大阪府内で過去にない規模で流行しており、ついに「警報レベル」に達したと発表されました。

現在の調査方法が始まった1999年以来、大阪府でりんご病が警報レベルとなるのは初めてのことです。

「ただの流行」ではないこの状況を受け、皆様の不安な気持ちに寄り添い、大切なご家族を守るために何ができるのかを、改めてお伝えしたく筆を執りました。


【プレママさんへ】今、一番に知ってほしいこと

なによりも先にお伝えしたいのは、妊娠中の方への影響です。

りんご病は、お子さんにとっては比較的軽い症状で済むことが多い病気です。しかし、妊娠中の方が感染すると、ウイルスがお腹の赤ちゃんに影響を及ぼし、「胎児水腫」という深刻な状態になったり、流産に繋がってしまったりする危険性があります。

  • 周囲でりんご病が流行っている
  • ご家族(上のお子さんなど)にかぜのような症状がある
  • ご自身に原因不明の体調不良や関節痛がある

このような場合は、決して一人で抱え込まず、すぐに当クリニック、そして必ずかかりつけの産婦人科医にご相談ください。私たちは、皆様の不安にしっかりと耳を傾けます。


見過ごさないで!りんご病のサイン(大人と子どもの違い)

ご家族にこんな症状はありませんか?

お子さんの場合:

  • 微熱や鼻水など、かぜのような症状。
    • その数日後に、頬がリンゴのように真っ赤になる。
    • 腕や太ももに、レースや網目のような模様の発疹が出る。

大人の場合:

  • 頬の赤みは目立たないことが多いです。
  • 代わりに、手や足の指、手首、膝などのつらい関節痛が主な症状になることがあります。
  • 発熱や強いだるさ、筋肉痛を感じることもあり、「ただの疲れかな?」と見過ごされがちです。

感染力が一番強いのは、頬が赤くなる前の「かぜ症状」の時期です。ご家族の誰かが「いつもと違うな」と感じたら、りんご病の可能性も頭の片隅に置いていただければと思います。


大切な家族を、いのちを、感染から守るために

りんご病には、残念ながらワクチンや特効薬がありません。だからこそ、私たち一人ひとりができる予防策が、何よりも大切になります。

  1. 「ただいま」の後の手洗い習慣: 外から帰ったら、まず石鹸で丁寧に手を洗いましょう。ご家族みんなの合言葉にしてください。
  2. 優しい咳エチケット: 咳やくしゃみが出るときは、マスクやティッシュ、ハンカチなどで口と鼻を覆い、周りの人への感染を防ぎましょう。
  3. 流行期は、少しだけ慎重に: 警報が出ている間は、可能な範囲で人混みを避けるなどの工夫も、ご自身と赤ちゃんを守ることに繋がります。

「あれ?」と思ったら、どうぞ当クリニックを頼ってください。

今回の事態に、大きな不安を感じている方も少なくないと思います。さいとう内科クリニックは、地域のかかりつけ医として、皆様の健康と安心を全力でサポートします。

気になる症状や、ワクチンに関するご相談など、どんな些細なことでも構いません。いつでもお気軽にお声がけください。この状況を、一緒に乗り越えていきましょう。

さいとう内科クリニック
院長 斉藤


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