- 11月 19, 2025
【重要】麻しん・風しんの再流行に備えて!MRワクチンで大切な家族を守るために

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
神戸市西区のさいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。
最近、ニュースで麻しん(はしか)の感染報告が全国で相次いでいるのを目にされている方も多いのではないでしょうか。遠い地域の話だと思われがちですが、先日お隣の大阪府でも感染が確認されており、多くの方が利用する公共交通機関の利用も報告されています。
麻しんや風しんは決して他人事ではなく、予防接種による備えが必須です。今回は、これらの感染症の危険性と、最も効果的な予防策であるMRワクチンについてお伝えします。
1.感染力の「王様」:麻しん(はしか)の脅威

麻しんは、その感染力の強さが群を抜いています。麻しんに対する免疫がない集団では、1人の発症者から周囲の12~14人が感染するとされており、これはインフルエンザ(1〜2人)と比較しても圧倒的です。
麻しんの恐ろしい特性

- 空気感染する: 麻しんウイルスは空気感染するため、手洗いやマスクだけでは予防できません。ウイルスを含んだ空気を吸うだけで感染する恐れがあります。
- 症状が重い: 感染すると、10~12日(最大21日間)の潜伏期間を経て、カタル期(38度前後の発熱、咳、鼻水、結膜の充血など)が始まります。特に初期症状の時期が最も感染力が強いです。その後、再び高熱と全身への発疹が出現します。
- 重篤な合併症: 肺炎や中耳炎を伴いやすく、ごく稀に脳炎や死亡に至るケースもある重篤な病気です。回復には体力や免疫力の回復を含め、約1か月程度かかります。
もし症状が出たら?
発熱(37.5度以上)や麻しんを疑う症状が出た場合、周囲に感染を広げないことが最も重要です。
- すぐに病院へ行かず、必ず事前に電話連絡をし、麻しん患者との接触可能性や現在の症状を伝えて、病院の指示に従って受診してください。
- 受診の際は、公共交通機関の利用は控えてください。
2.女性と胎児を守るために重要な「風しん」対策

風しん自体は、赤い発疹、発熱、リンパ節の腫れが主な症状ですが、最も警戒すべきは、先天性風しん症候群(CRS)です。
風しんが胎児に及ぼす影響

妊娠初期(妊娠20週頃まで)の妊婦が風しんに感染すると、胎児に感染し、心臓奇形や聴力障害、白内障、発達障害などの先天性異常が起こることがあります。母体が感染した場合、胎児奇形が生じる割合は約4割と言われています。
特に注意すべき世代と公的助成
- 男性:1962年4月2日〜1979年4月1日生まれの男性は、公的接種の機会がなく、抗体保有率が他の世代に比べて低い(約80%)ため、風しんの定期接種の対象として抗体検査および予防接種を無料で受けられます。
- 女性:妊娠を希望する15歳から42歳までの女性や、抗体価が低い妊婦の同居者には、神戸市独自の予防接種費用の一部補助制度があります。
3.予防の要:MRワクチン(麻しん・風しん混合ワクチン)

麻しんも風しんも、ワクチン接種で感染を防ぐことができます。現在、予防接種はMRワクチン(麻しん・風しん混合ワクチン)が基本となっています。
- 効果: MRワクチンは、麻しん・風しんの病原体を弱毒化(生ワクチン)した2種混合ワクチンであり、それぞれの単独ワクチンを接種した場合と効果や成分は同じです。
- 接種回数: 原則2回接種することで予防効果を増強し、1回で免疫が得られなかった人にも確実に免疫をつけることができます。定期接種は1期(1歳以上2歳未満)、2期(小学校就学前1年間)に実施されます。
- ブレイクスルー感染への警戒: ワクチンを2回接種していても、時間の経過や体質により免疫が不十分になる場合があり、感染する可能性があります。免疫が不十分な可能性のある方は、抗体検査をご検討ください。
MRワクチン接種後の注意点

MRワクチンは生ワクチンであるため、接種後、他の予防接種を接種するまで27日以上の間隔をあける必要があります。また、女性が接種を受ける場合、接種後約2ヶ月間は妊娠しないように避妊が必要です。
今すぐ、あなたの免疫状態を確認しましょう

集団免疫は、社会の大多数が免疫を持つことで、ワクチンを打てない赤ちゃんや持病を持つ方を守る上で非常に重要です。
ご自身の免疫状態がご不安な場合は、まずは母子健康手帳で接種歴を確認しましょう。特に20代後半〜40代の方は、定期接種が1回で終わっている世代であるため、抗体検査をお勧めします。
さいとう内科クリニックは神戸市と明石市の予防接種協力医療機関であり、麻しん・風しんに関する抗体検査やMRワクチンの接種についてご相談いただけます。
ご自身と大切なご家族を守るため、予防接種をぜひご検討くださいね。
- 院長
- 斉藤 雅也
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- 内科・消化器科
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