• 1月 15, 2026

【胃がん原因の99%】ピロリ菌は「1週間の飲み薬」で退治できます。自分と家族を守るために知っておくべきこと

はじめに:胃酸の中でも生きられる「ピロリ菌」の謎

「胃が弱いのは体質のせい」

そう思って、胃薬を手放せない生活を送っていませんか?

その不調、実は胃の粘膜に住み着く「ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)」が原因かもしれません。

通常、胃の中は強い酸(胃酸)で守られており、細菌は生きていけません。しかし、ピロリ菌は「ウレアーゼ」という酵素を使って自分の周りにアンモニアを作り出し、胃酸を中和することで、胃の中に平気で住み着いています。

この発見は医学界に衝撃を与え、発見者はノーベル賞を受賞しました。

今回は、胃がんの最大のリスク因子であるピロリ菌と、その撃退法について解説します。


衝撃の事実!「胃がんの99%」はピロリ菌が関与

WHO(世界保健機関)は、ピロリ菌を「確実な発がん因子」と認定しています。その後の研究で、以下のような事実が明らかになりました。

  • 胃がん患者の99%はピロリ菌感染者(または過去感染者)
  • ピロリ菌未感染の人から胃がんが発生する確率は、わずか0.66%

つまり、「ピロリ菌を除菌すること」が、最も効果的な胃がん予防になるのです。

また、除菌を行うことで、胃がんの発生リスクを約3分の1に減らせるというデータもあります。


「いつ感染したの?」大人から子供への感染に注意

「大人になってから感染したのかも?」と心配される方がいますが、ピロリ菌の感染は免疫力の弱い「5歳くらいまでの幼児期」に起こると考えられています。大人になってからの日常生活で感染することは、ほぼありません。

【50代以上の方は要注意】

上下水道が十分に普及していなかった時代に幼少期を過ごした世代(現在の50代以上)は、感染率が高い傾向にあります(約70〜80%とも言われます)。

【お孫さんへの感染予防】

現代の主な感染ルートは、家庭内での「親から子への口移し」などです。

ご自身が除菌することは、ご自身の胃がん予防になるだけでなく、大切なお子さんやお孫さんへの感染を防ぐことにも繋がります。


検査は簡単!治療は「1週間薬を飲むだけ」

ピロリ菌の検査には、内視鏡を使う方法と使わない方法(息を吐くだけの尿素呼気試験など)があります。

※保険適用で除菌治療を受けるには、胃カメラで「慢性胃炎」などの診断を受けることが必要です。

【除菌治療の流れ】

もし陽性でも、治療はとてもシンプルです。入院の必要はありません。

  1. 薬を飲む: 胃薬1種類+抗菌薬2種類(合計3種類)を、朝夕1週間飲むだけです。
  2. 成功率: 正しく服用すれば、約90%の方が1回で除菌に成功します。
  3. 費用: 保険適用(3割負担)で、約2,300円です(診察・検査代別)。

もし1回目で失敗しても、薬を変えて2回目の治療を行えば、約95%の方が成功します。

副作用として軟便や味覚異常、蕁麻疹、胸やけが出ることがありますが、基本的には軽度で、服用が終われば治ります。


【重要】「除菌したら終わり」ではありません!

ここが一番大切なポイントです。

除菌に成功すると、胃がんリスクは確実に下がりますし、胃潰瘍の再発も防げます。しかし、「リスクがゼロになるわけではない」のです。

長年の感染で傷つき、薄くなった胃の粘膜(萎縮性胃炎)は、すぐには元に戻りません。除菌後であっても、未感染の人に比べれば胃がんリスクは残ります。

だからこそ、除菌に成功した後も「年に1回の定期的な胃カメラ検査」を受けることが、あなたの命を守るための鉄則です。


まとめ

ピロリ菌は「百害あって一利なし」の細菌です。

「もしかして自分も?」と思った方、また「最近胃の調子が悪い」という方は、ぜひ一度当院にご相談ください。

胃カメラを受けてピロリ菌感染が見つかったら、たった1週間の除菌治療こそが、あなたの将来の健康と、大切なご家族を守ることにつながります。

医療法人社団好也会 さいとう内科クリニック
医療法人社団好也会 さいとう内科クリニック 外観
院長
斉藤 雅也
診療内容
内科・消化器科
住所
〒651-2412
兵庫県神戸市西区竜が岡1-15-3(駐車場18台あり)
(旧:森岡内科医院)
電話
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携帯
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