• 1月 7, 2017
  • 1月 10, 2025

寒くなると血圧が高くなってしまう患者さまへ

寒い日が続いていますが、皆さんお体いかがでしょうか?

寒くなるととたんに血圧のコントロールが悪くなってしまう患者さまが増えております。

血圧が高くなってしまう原因として以下の2つが考えられています。

ひとつは、気温が低くなるにつれて血管が収縮するためです。

もうひとつは、夏場と異なり汗をかきにくくなるため塩分が体内にたまりやすいためです。

塩分がたまると血管内の浸透圧が高まり、血管外から内へ水分が引き込まれ循環血漿量が増加するからだと考えられています。

当院での高血圧治療は、寒いうちは、降圧効果を高め、春先から暖かくなり血圧が下がり始めたら降圧効果を弱めるように工夫しております。

そのためには、普段からご家庭で血圧を測定して頂いていたほうが薬の調整を行いやすいと考えております。ご家庭での血圧測定をお願いしているのはそのためなんです。

血圧が下がりすぎてふらついたりめまいがしたり、逆に、血圧が上がりすぎて頭が痛くなったり体がほてったりするといった自覚症状も大切ですので、診察の時に教えてくださいね。

ところで皆さん、血圧測定をいつ行うのが望ましいと思われますか?

忙しくて1日1回しか血圧を測定できない患者さまは、できれば朝一番の血圧を測定して頂ければと思います。

その理由は、朝一番の血圧は就寝中の血圧を反映しているため、就寝中に血圧が高くなる人に起こりやすい脳卒中のリスクを予測できるからです。

当院ではあまり神経質にならない程度で朝一番の血圧測定をおすすめしております。

血圧計をお持ちでない患者さまには、なるべくお買い求めやすい価格で近日中に院内で販売を開始させて頂く予定です。その際には、血圧計の使い方も合わせて院内で説明させて頂きます。

皆様、味付けは薄味でお願いします(^_^)

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