• 2月 10, 2026

処方薬「ミヤBM」は市販で買える?ドラッグストアの「強ミヤリサン」との違い・使い分けを専門医が解説

こんにちは。神戸市西区のさいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。

「いつも飲んでいるミヤBMが薬局にないと言われた」

「病院に行く時間がないけれど、市販で同じ薬は買えないの?」

2026年2月現在、整腸剤の「ミヤBM」が全国的に手に入りにくい状況が続いており、診察室でもこのようなご相談を多くいただきます。

お腹の調子を整える薬だけに、毎日飲めなくなるのは不安ですよね。

今回は、処方薬「ミヤBM」と成分が同じ市販薬の存在や、その違い、そして現在起きている出荷調整の最新情報について、お伝えします。


そもそも「ミヤBM」は何がすごいの?

ミヤBMは、1933年に日本の宮入(みやいり)博士が発見した「宮入菌(酪酸菌)」を主成分とする整腸剤です。 ビオフェルミンなどの一般的な整腸剤(乳酸菌)との最大の違いは、「芽胞(がほう)」という最強のバリアを持っていることです。

胃酸に負けない: 芽胞という殻に包まれているため、強力な胃酸でも死滅せず、生きたまま腸に届きます。

抗生物質に強い: 多くの菌は抗生物質で死んでしまいますが、ミヤBMは影響を受けにくいため、風邪や感染症の治療中(抗生剤服用中)でもお腹を守ることができます。


「ミヤBM」と同じ市販薬はありますか?

結論から申し上げますと、あります。

ドラッグストアなどで販売されている「強ミヤリサン(錠)」という商品です。

実は、「ミヤBM」も「強ミヤリサン」も、製造しているのは同じ「ミヤリサン製薬」という会社です。

どちらも成分は同じ「宮入菌(酪酸菌)」ですので、医学的には「ほぼ同じ効果が期待できる」と言えます。

処方薬と市販薬の違い

では、何が違うのでしょうか?主な違いは以下の3点です。

① 1錠あたりの菌の量

処方薬(ミヤBM錠)の方が、1錠あたりに含まれる菌の量が少し多く設定されていますが、市販薬も飲む錠数を調整することで同等の効果が得られます。

費用(保険適用か否か)

処方薬: 保険が適用されるため(3割負担など)、薬代自体は安くなりますが、診察料や調剤料がかかります。

市販薬: 全額自己負担ですが、受診の手間がかかりません。

添加物など

錠剤の大きさや添加物がわずかに異なる場合がありますが、主成分(宮入菌)の働きは変わりません。


【2026年最新】ミヤBMが入手困難な理由と今後の見通し

現在(2026年2月)、薬局で「ミヤBMがない」と言われるのは、メーカーの製造トラブルではありません。

これまで以上に需要が急増し、注文が殺到したことで、一時的に供給が追いつかなくなっているためです(2026年1月19日より、錠剤・細粒ともに限定出荷となっています)。

【いつ頃もとに戻る?】

メーカーからの公式発表によると、現在最大限の増産体制をとっており、2026年2月末には通常通り供給される見込みです。

あと少しの辛抱ですので、ご安心ください。


専門医が教える「使い分け」と「代用テクニック」

供給が安定するまでの間、あるいは忙しくて受診できない時は、以下のように使い分けてみてください。

ケース①:抗生物質を飲んでいる時

この場合は、「ミヤBM(処方薬)」または「強ミヤリサン(市販薬)」がおすすめです。

また、病院で処方される「ビオフェルミンR」という薬も、抗生物質に耐性があるため代用可能です(※通常のビオフェルミンは抗生剤に弱いので注意が必要です)。

ケース②:普段の便秘・軟便対策として

日常的な整腸目的であれば、市販の「強ミヤリサン」で代用して全く問題ありません。 また、処方薬の「ビオフェルミン錠」もとても優れた整腸剤です。

【豆知識:併用すると最強?】

実は、ミヤBM(酪酸菌)とビオフェルミン(乳酸菌)を一緒に飲むと、お互いが助け合い、菌の数が単独の時よりも約11.7倍に増えるというデータがあります。

「ミヤBMがないからビオフェルミンにする」と悲観せず、「違う菌を取り入れるチャンス」と捉えてみるのも良いでしょう。


まとめ

処方薬「ミヤBM」と同じ成分の市販薬は「強ミヤリサン」です。

現在(2026年2月)の品薄は2月末には解消予定です。

どうしても手に入らない時は、市販薬での代用や、他の整腸剤(ビオフェルミン等)への変更も有効です。

当院では、患者様の症状や在庫状況に合わせて、最適な整腸剤を処方・提案しております。

「どっちの薬が自分に合っているの?」「お腹の張りが治らない」など、気になることがあればお気軽にご相談ください。

医療法人社団好也会 さいとう内科クリニック
医療法人社団好也会 さいとう内科クリニック 外観
院長
斉藤 雅也
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内科・消化器科
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当院は神戸市西区と明石市の境界付近に位置しており、明石市からも徒歩圏内です。実際に、明石市方面からも多くの患者様(肝臓病・一般内科)にご来院いただいております。駐車場も完備しておりますので、お車での通院も便利です。風邪や生活習慣病など、かかりつけ医としてお気軽にご利用ください。