• 3月 16, 2026

春の寒暖差で悪化も?「下の血圧が高い」原因と放置してはいけない理由

ブログをご覧いただきありがとうございます。

神戸市西区のさいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。

「春は暖かくて過ごしやすいはずなのに、なんだか体調が優れない」

「最近、血圧を測ると下の数値が高めに出る」

春の訪れとともに、このようなお悩みを感じていませんか?

実は、春特有の「寒暖差」は、私たちの血圧に非常に大きな影響を与えます。今回は、春の寒暖差で血圧(とくに下の血圧)が高くなる原因と、放置してはいけない理由、そして日常でできる対策についてお伝えします。


なぜ春の寒暖差で血圧が上がるの?

血圧は常に一定ではなく、季節や気温によって変動します。これを「血圧の季節変動」と呼びます。

寒い冬は血圧が上がりやすく、暖かい夏は下がりやすい傾向がありますが、春先や秋口のような1日の寒暖差が大きい季節も非常に注意が必要です。

朝晩の冷え込みを感じると、体は体温を維持しようと交感神経(自律神経)を優位に働かせ、末梢血管をギュッと収縮させます。血管の内腔が狭くなることで、そこに血液を送り込むために高い圧力が必要になり、血圧が急上昇してしまうのです。


「下の血圧」が高くなる原因とは

血圧には「上の血圧(収縮期血圧)」と「下の血圧(拡張期血圧)」があります。

心臓が収縮して血液を送り出したときの圧力が「上」、心臓がリラックスして血液が戻ってくるときの圧力が「下」です。

春の寒暖差によって末梢血管が収縮すると、血液の流れに対する抵抗が大きくなります。この「血管の抵抗」は、特に下の血圧を押し上げる大きな要因となります。つまり、寒暖差による血管の収縮は、下の血圧が高くなることに直結しやすい状態と言えます。


放置は危険!脳や心臓への重大なリスク

「上の血圧は正常だから、下の血圧が少し高くても大丈夫だろう」と放置するのは大変危険です。

血圧が高い状態が続いているということは、常に血管に負担がかかり、動脈硬化が進行しやすい状態を意味します。

動脈硬化で心臓や脳の血管が狭くなっているところに、春の寒暖差による急激な血圧上昇が加わると、血管の内側の壁が傷ついて血栓(血の塊)ができやすくなります。これが心臓の血管に詰まれば心筋梗塞、脳の血管に詰まれば脳梗塞、脳の血管が破れれば脳出血といった、命に関わる重大な病気を引き起こす恐れがあります。

脳卒中や心筋梗塞は冬の初めに多いイメージがありますが、実は寒暖差の激しい春先(暖かくなり始めの時期)にも発症が増加する傾向があるため、油断は禁物です。


春の血圧を守る!今日からできるセルフケア

春の寒暖差から血管を守り、血圧を安定させるためには、以下のポイントを意識した生活習慣が大切です。

1.朝晩の血圧測定を習慣にする

毎朝(起床後、排尿を済ませて朝食前)と毎晩(就寝前)の1日2回、静かな環境で血圧を測りましょう。日々の数値を記録することで、寒暖差による体調の小さなサインに気づきやすくなります。

2.こまめな体温調節(冷え対策)

朝晩の冷え込みに対応できるよう、脱ぎ着しやすい重ね着や、カーディガン、マフラーなどを活用しましょう。急激な温度変化から体を守ることが重要です。

3.塩分を控え、水分をしっかり摂る

塩分の摂りすぎは血圧上昇の大きな原因です。また、春は意外と汗をかきやすいため、水分不足にも注意し、こまめな水分補給を心がけてください。

4.良質な睡眠と適度な運動

睡眠不足は自律神経の乱れにつながります。十分な睡眠をとり、日中はウォーキングなどの軽い運動を取り入れて、血流を良くしましょう。


まとめ:お薬の調整が必要なケースも

高血圧の治療で降圧薬を飲まれている方は、季節の変わり目に血圧の変動が大きくなることがあります。冬と同じ薬の量だと春に血圧が下がりすぎて過降圧になってしまったり、逆に寒暖差で血圧が抑えきれなかったりすることがあるため、季節に応じたお薬の調整(増減)が必要になるケースがあります。

自己判断でお薬をやめたり減らしたりせず、毎日の血圧手帳を持参のうえ、少しでも数値の変化で気になることがあれば、お早めにかかりつけの医師にご相談ください。

医療法人社団好也会 さいとう内科クリニック
医療法人社団好也会 さいとう内科クリニック 外観
院長
斉藤 雅也
診療内容
内科・消化器科
住所
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兵庫県神戸市西区竜が岡1-15-3(駐車場18台あり)
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当院は神戸市西区と明石市の境界付近に位置しており、明石市からも徒歩圏内です。実際に、明石市方面からも多くの患者様(肝臓病・一般内科)にご来院いただいております。駐車場も完備しておりますので、お車での通院も便利です。風邪や生活習慣病など、かかりつけ医としてお気軽にご利用ください。