• 11月 23, 2019
  • 1月 10, 2025

在宅医療での最新ポータブルエコー機器

11月下旬となり秋から冬へと変わりつつありますが体調いかがでしょうか。

寒くなり、ご高齢の患者さんをはじめ、体調を崩される方が増えています。

在宅医療を受けられている患者さんも例外ではありません。

通院できない患者さんを往診させて頂いたとき、腹痛など訴えがあれば、腹部エコー検査が診断の助けになります。

しかし、エコー機器は大型で備え付けのものが多く、在宅まで移動させることができませんし、今までの携帯タブレット型のエコー機器は画質が悪くて、適切な診断をするには物足りない面が多々ありました。

従って、腹部症状が強いときは、在宅医療では何もできず、病院に搬送するしか仕方ありませんでした。

近年、携帯タブレット型のエコー機器の画質が格段に向上し、在宅で病院さながらのエコー検査を実施できるようになりました。

当院では10月1日より、富士フイルムのSonoSite iVizを導入し、在宅医療の現場で役立てています。

左手でタブレット画面を持ち、右手でプローブを動かし観察するのですが、左手指で携帯電話をタッチするかのように、指で拡大したり、フォーカスを合わせたり、カラードプラーを表示させたりできます。

タブレット画面を置く必要がないので、在宅医療の様々な状況下で対応可能です。

患者さんのご希望があれば、当院と密に連携のとれる訪問看護ステーション(24時間365日対応可能)と協力してフォローをしっかりと行い、必要に応じて在宅で血液検査、点滴、注射、導尿、胃チューブ留置、輸血、疼痛コントロールなど行っています。

このように、患者さんご本人、ご家族、訪問看護師、介護士、ケアマネージャーと密に連携を取りながら、終末期医療を含めた在宅医療を行っています。

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