- 10月 17, 2023
- 1月 11, 2025
アトピー性皮膚炎の最新情報!
季節の変わり目、ちょうど今、イネ科の花粉がたくさん飛んでいます。
花粉やストレスにより、体じゅうが痒くて、皮膚のあっちこっちがカサカサして掻くと赤くなりヒリヒリしてきます。
ひどくなるとジュクジュクしてきて、どうしていいか分からなくなります。。
アトピー性皮膚炎と言えば、皮膚の赤いところにはステロイドの塗り薬を塗り、カサカサしたところにはヒルドイドクリームなどを塗って保湿するというのが一般的ですよね。
思い切ってステロイドを内服すれば、一過性には皮膚の痒みや赤みが改善しますが、その後1週間も経てば、また痒みが強くなり掻いてしまうことの繰り返しになってしまいます。
ステロイドは内服を続けると、様々な副作用が出てくる可能性がありますので、あまり長期にわたりステロイドを内服するのは賢明ではありません。
そこで、すごく嬉しいニュースがあります。
ステロイドの塗り薬などで治療してもなかなか治らない人にとって、
デュピクセントという注射がとても良く効くことが分かってきました。
早ければ、注射して3日から1週間後で痒みが改善し、皮膚の赤みやヒリヒリ感やつっぱった感がだいぶ軽減してきます。
風呂上りなど体がぬくもったときだけ、一時的ですが痒みが強くなる傾向はあります。
主たる副作用は結膜炎くらいです。目の痒みや目やにが少し気になります。アナフィラキシーのようなアレルギー反応は、ほとんどありません。
唯一のデメリットは、注射液の保険点数として1本5万8千円もするので、3割負担なら1本あたり1万7千円します。
初回は2本、その後は2週間ごとに1本注射していきます。
しかし、それでも試す価値はありそうです。
効果抜群であり、かつ安全性もしっかりとしていますので、
2023年9月25日、アトピー性皮膚炎に対して生後6か月からの注射が認められました。