- 8月 26, 2025
女性に多い貧血の原因と対策【神戸市西区】あなたのその症状、隠れた病気のサインかも?
「血液が薄い」ってどういうこと?

さいとう内科クリニック院長の斉藤です。
「貧血」と聞くと、立ちくらみやめまいを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、貧血とは単なる症状ではなく、血液中のヘモグロビンが減少した状態を指します。ヘモグロビンは、全身の臓器に酸素を運ぶ重要な役割を担っています。このヘモグロビンが減少すると、全身が酸素不足になり、様々な症状が現れます。
貧血は、ヘモグロビン濃度が男性で13.0g/dl、女性で12.0g/dlを下回ると診断されます。
こんな症状があったら要注意
これらの症状が続く場合は、貧血の可能性があります。
- 疲労感、全身の倦怠感
- 動悸、息切れ
- めまい、頭痛
- 手足のむくみ
貧血の主な原因は?

貧血の原因は大きく分けて2つあります。
1. 赤血球の生産低下
血液の材料となる鉄分やビタミンが不足すると、赤血球がうまく作られません。過度なダイエットや偏食のほか、女性の場合は生理、妊娠・授乳などが原因で起こることがあります。
2. 赤血球の減少
胃・十二指腸潰瘍など消化器からの出血や、子宮筋腫などの婦人科系の病気による出血が長期間続くことで、赤血球が失われて貧血になります。
貧血の裏に隠された病気のサイン
貧血は、以下のような病気の症状として現れることもあります。単なる体調不良と放置せず、一度検査を受けることが大切です。
- 鉄欠乏性貧血:貧血で最も多いタイプです。消化管出血や女性の過多月経が原因で鉄分が慢性的に不足して起こります。
- 胃がん・大腸がん:初期には自覚症状が少ないですが、進行すると出血が長引き、貧血を引き起こすことがあります。
- 子宮筋腫:経血量が増加し、貧血の大きな原因となることがあります。
- 白血病:骨髄の機能異常によって、正常な赤血球が作られなくなることで貧血が起こります。
- 腎性貧血:腎機能が低下すると、腎臓が生成するエリスロポイエチンという赤血球増殖因子がうまく作られなくなるため、貧血が起こります。
- 胃全摘術後による貧血:胃全摘術により胃が無くなると、胃粘膜から作られる内因子が作られなくなり、ビタミンB12の吸収が妨げられるため、ビタミンB12欠乏性貧血をきたします。
男性に貧血が起きたら要注意!

「貧血」は女性に多いイメージがありますが、男性が貧血になるケースもあります。特に男性の場合、貧血が重大な病気のサインである可能性が高いため、注意が必要です。
男性の貧血の主な原因は、体内の出血です。特に以下のような消化器系の病気によって、慢性的な出血が起こり貧血を引き起こすことがあります。
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
- 胃がん・大腸がん
- 大腸ポリープ
便の色に異変がある場合は、すぐに当院を受診してください。黒い便(タール便)は上部消化管からの、赤褐色から鮮紅色の便は大腸からの出血が考えられます。胃カメラや大腸カメラによる精査が必要になるケースが多いです。
検査と治療について

貧血が疑われる場合、当院ではまず血液検査でヘモグロビン量などを確認し、貧血の有無や重症度を診断します。
- 軽度の貧血:ヘモグロビン量が10〜12g/dl
- 中度の貧血:ヘモグロビン量が7〜9g/dl
- 重度の貧血:ヘモグロビン量が4〜6g/dl
貧血の原因が特定できた場合は、その病気の治療を最優先に行います。また、鉄分不足が原因の場合は、鉄剤の服用や注射で鉄分を補給します。ヘモグロビン量は比較的早く増えますが、再発を防ぐために継続して治療することが大切です。
貧血の症状を感じたら、「いつものこと」と放置せずに、まずはさいとう内科クリニックにご相談ください。特に男性の方で貧血が頻発する場合は、早急な受診をおすすめします。