• 8月 26, 2025

【最新情報】コロナ新変異株「ニンバス」とは?特徴的な喉の痛みと、当院での治療方針について

最近、「喉がカミソリで切られたように痛い」という新型コロナウイルスの新しい変異株について、ニュースやSNSで目にすることが増えました。この新しい変異株、通称「ニンバス(NB.1.8.1)」は、現在、国内の感染拡大の中心となっています。今回は、このニンバス株が引き起こす症状の具体的な特徴と、当院での検査や治療の進め方についてお伝えします。


ニンバス(NB.1.8.1)とは?

ニンバスは、オミクロン株の仲間で、これまでの流行株に比べて非常に高い感染力を持つことがわかっています。この株は、私たちの体の細胞に効率よく侵入する能力が高く、さらに、過去の感染やワクチン接種で得た免疫をすり抜けることが指摘されています。そのため、「以前に感染したから大丈夫」「ワクチンを打ったから安心」と思っていても、感染する可能性があります。


「カミソリの痛み」は本当?ニンバスの症状を解説

報道で強調される「カミソリやガラス片を飲み込んだような」激しい喉の痛みは、確かにニンバスの最大の特徴の一つです。しかし、患者さん全員にこの強烈な痛みが出るわけではありません。

当院では2020年春より積極的にコロナ検査、診断、治療を継続して行っており、東京都心部と遜色のない豊富な臨床経験があります。当院での臨床経験では、以下のような様々な症状が見られます。

発熱: 多くの患者さんで38度以上の熱が出ます。
・咳や痰: 乾いた咳だけでなく、痰が絡む咳もよく見られます。
・全身の倦怠感: だるさや体の痛み、頭痛も伴うことがあります。

特に、喉の痛みを訴える患者さんが最も多い一方で、一番つらい症状として「頭痛」や「体の痛み」を挙げる方も少なくありません。「激しい喉の痛みがないからコロナではないだろう」と自己判断せず、少しでも体調に異変を感じたら、お気軽にご相談ください。


ニンバスかな?と思った時の受診の目安と当院での治療

発熱や強い喉の痛みがある場合、まずは当院へご相談ください。当院では、患者さんの症状に合わせて迅速な抗原検査を実施し、正確な診断を心がけています。この検査方法でニンバス株も検出できますのでご安心ください。血液検査で炎症反応の程度をチェックします。咳がひどかったり、息苦しさがある患者さんには胸部レントゲン撮影も行います。診断後は、患者さんの症状や重症化リスクに応じて、以下のような治療を行います。

喉の痛みや発熱を和らげる薬

喉の炎症を抑える作用のある解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンなど)を処方します。

咳止め、痰を切る薬

感染後、咳がひどくなったり、痰がからんでつらい症状が出たりします。咳や痰がさらにひどくならないように、充分な咳止め、痰切りを処方します。

「忙しくてなかなか病院に行けない」という方もいらっしゃると思います。当院では、平日(木曜日除く)19時まで、木曜日と土曜日の午前も診療しており、お電話でのご予約が可能です。体調が優れない時こそ無理をせず、お早めにお電話ください。


まとめ

・新型コロナ新変異株「ニンバス」は、感染力が非常に高い株です。
・「カミソリのような喉の痛み」は特徴的ですが、発熱や頭痛、関節痛なども多く見られます。
・症状がある場合は自己判断せず、早めの医療機関へのご相談が重要です。

このブログ記事をきっかけに、少しでも皆さんの不安が和らぎ、適切な行動につながれば幸いです。今後も、新しい情報があれば随時ブログでお知らせしていきます。

医療法人社団好也会 さいとう内科クリニック 078-967-0019 ホームページ