- 9月 1, 2025
【ご報告】日テレ「news every.」の取材を受け、脂肪肝について解説しました

本日、当院の院長である斉藤雅也が、日本テレビの報道番組「news every.」から取材を受け、肝臓病専門医として脂肪肝について解説させていただきました。
この取材では、多くの方が抱える「脂肪肝」の疑問に答え、その危険性についてお話ししました。今回のブログでは、番組でお伝えした内容をさらに詳しく、分かりやすくお伝えします。
メディア掲載情報
- 番組名: 日本テレビ「news every.」
- 放送日時: 2025年9月1日(月)午後5時30分〜
- 内容: 猛暑が続く夏に増える「脂肪肝」の意外な原因と、その危険性について解説。
意外と知らない!夏に増える脂肪肝の落とし穴
「脂肪肝」と聞くと、アルコールの飲みすぎを想像する方も多いかもしれません。しかし、近年の患者様で増えているのは、アルコールをほとんど飲まない方の「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」です。その大きな原因の一つが、暑い夏に摂取しがちな「糖分の多い飲み物や食べ物」です。
- 清涼飲料水やジュース
- アイスクリームや冷たいデザート
- 果物
これらに含まれる糖質や脂質を過剰に摂りすぎると、消費しきれなかった分が中性脂肪として肝臓に蓄積されてしまいます。院長の体感では、例年にない猛暑だった今年は、昨年と比べて脂肪肝の患者様が約10%増加している印象です。
危険なサインを見逃さないで!「沈黙の臓器」肝臓からの警告
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、初期の脂肪肝では自覚症状がほとんどありません。しかし、放置すると以下のように段階的に進行し、命に関わる病気につながる可能性があります。
- 脂肪肝: 肝臓に脂肪が溜まった状態。この段階であれば、生活習慣の改善で回復が見込めます。
- 脂肪性肝炎(NASH): 肝臓に脂肪が溜まるだけでなく、肝細胞が炎症を起こし、肝臓が硬くなり始める状態。
- 肝硬変: 炎症が長期化し、肝臓が硬くなり機能不全に陥った状態。標準治療では回復は極めて困難です。
- 肝がん: 肝硬変がさらに進行すると、高い確率で肝がんを合併します。
「症状がないから大丈夫」と過信せず、早期の検査と適切な対応が非常に重要です。
さいとう内科クリニックの肝臓疾患への専門的な取り組み
当院は、肝臓病専門医である院長を中心に、肝臓疾患の診断と治療に力を入れています。
健康診断で肝機能の異常を指摘された方や、「脂肪肝」と言われた方は、ぜひ一度当院にご相談ください。血液検査や高性能な腹部超音波検査で肝臓の状態を詳しく調べ、患者様一人ひとりに合わせた最適な治療計画をご提案します。
院長は常に最新の治療法を学び、過去には肝硬変の治療に関する論文が医学雑誌に掲載されるなど、専門家としての研鑽を積んでいます。
▼ブログ 医学雑誌に掲載されました!
肝臓再生医療という新たな選択肢
当院では、従来の治療法では改善が難しかった方のために、ご自身の細胞を使った「肝臓再生医療(自費診療)」という先進的な治療も提供しています。
この治療は、傷ついた肝臓の修復を助け、肝硬変の進行を抑えることを目的としています。詳しくは、こちらのYouTube動画で院長が解説していますので、ぜひご覧ください。
▼YouTube さいとう内科クリニックの肝臓再生医療について
最後に:健康診断の結果を放置しないでください
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、多少のダメージでは自覚症状が出にくいため、気づかないうちに病気が進行してしまうことがあります。そのため、症状がないうちから定期的に肝臓の状態をチェックすることが重要です。健康診断で肝機能の数値や腹部超音波検査に異常が指摘された場合は、放置せずに消化器内科や肝臓内科を受診することをお勧めします。