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内科・消化器内科 さいとう内科クリニック

肝臓内科について

肝臓は沈黙の臓器と言われ、自覚症状の無いことが多く、早期に適切な検査と治療を行うことが大切です。
当院では、日本肝臓学会専門医資格を有する医師が、B型肝炎、C型肝炎をはじめ、生活習慣病からの肝疾患など、肝機能障害に関する診断と治療を行っております。

当院は肝炎ウイルス検査指定医療機関に指定されておりますので、神戸市内に居住される20歳以上の方で肝炎ウイルス検査を受けたことが無い方は公的医療費助成申請のうえ無料で検査を受けていただくこともできます。B型肝炎とC型肝炎の治療に関しても、2008年から公的医療費助成が行われております。こちらは神戸市内だけでなく市外・県外に居住される方も公費医療の対象となります。多くの患者さまにこれらの制度を利用していただき、肝炎の診断・治療に向けて努めてまいります。また、肝炎から進展した肝硬変の診断と治療も行っております。
当院では、肝生検をしなくても、日本超音波医学会専門医資格を有する医師が、腹部エコー検査により肝臓の硬さを客観的に評価することができます。そして、肝硬変か否か、肝がんになりやすいかどうかについてほぼ正確に診断することができます。

肝臓内科で診療する主な病気と症状

A型肝炎

A型肝炎ウイルスにより引き起こされる疾患です。このウイルスは便から排出されますが、これに汚染された食べ物を摂取することによって感染します。ウイルスを持っている調理人の手から食べ物に付着したり、A型肝炎ウイルスが自然に集まった貝を生で食べたりして、うつります。約1ヶ月の潜伏期間を経て発症し、発熱や倦怠感、黄疸(おうだん)が現れます。多くは数週間の入院で治癒し、後遺症も残りません。症状は気づかないほど軽いケースもありますが、“劇症肝炎”と言って、命にかかわる病態になることもあります。衛生状態が良くなった日本では、自然感染の機会が著しく減少し、60代以下の日本人のほとんどが免疫を持っていません。そのため東南アジアなどの流行地に渡航する際にはワクチン接種を受けるよう、お勧めします。

B型肝炎

B型肝炎は、夫婦間、母子間や刺青・針刺し事故などで感染します。成人になってから感染する人の多くは急性肝炎の一過性で終わりますが、3歳以下で感染すると慢性肝炎へ移行します。B型慢性肝炎ではウイルスを体から完全に排除することが難しいため、ウイルスの量を減少させることと肝炎を沈静化させることがとても重要になります。治療法は、インターフェロン療法やウイルスの増殖を抑制する抗肝炎ウイルス薬(飲み薬)を投与する方法があります。飲み薬は最近、新薬が治療適応となりました。当院では、十分な説明の上、新薬を含めた抗肝炎ウイルス薬の投与を行っております。

C型肝炎

C型肝炎は、感染している人の血液や体液を介してC型肝炎ウイルスに感染することにより起こる肝臓疾患です。C型急性肝炎にかかった人の70%が慢性化し、長い時間をかけて肝硬変となり、その大部分の人が肝臓がんになると言われています。 近年、C型肝炎の治療法は進化しており、「インターフェロン療法+飲み薬」が主流だったのが、新薬の「飲み薬のみ」でC型肝炎ウイルスを完全に治癒できる時代になってきました。但し、安全性の観点から、年齢や肝機能・腎機能が保たれていることが治療開始のための条件です。当院では、十分な説明の上、新薬の「飲み薬のみ」による治療を行っております。また、肝炎を抑えるため、強力ミノファーゲンCの注射も行っております。

脂肪肝

肝臓に脂肪が過剰に蓄積した状態で、自覚症状はほとんどありません。主な原因は、常習飲酒、肥満・糖尿病・脂質異常症(高脂血症)、薬剤摂取などとされています。脂肪肝が慢性化した状態に肝硬変があり、肝がんにも発展する可能性がありますので、普段から適度な運動や食生活、お酒の量を減らすなどを心がけることが大切です。

非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)

ほとんどお酒を飲まない人が脂肪肝炎になり、肝硬変、肝がんへと進行する場合があります。これは、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)と言われ、自覚症状もほとんどありません。主な原因は、肥満・糖尿病・脂質異常症(高脂血症)、薬剤摂取などとされています。

肝機能検査値の異常により要指導と判定された方へ

健診、人間ドックなどで肝機能検査値のALT(GPT)値により要経過観察・要指導とされた方は、B型肝炎、C型肝炎が潜んでいる可能性がありますので、放置せずに一度ご相談ください。当院では、腹部エコー検査や血液検査による精密検査が可能です。検査により治療が必要になった場合は、患者さんお一人お一人の症状に応じた治療法をご提案いたします。気になることがあれば何でもご相談ください。 また、肝機能検査上、異常が無い場合でも肝炎ウイルスに感染している場合がありますので、一生に一度は肝炎ウイルス検査を受けることをお勧めします。特に、以下の項目に当てはまる人は、検査を受けることをお勧めします。


  • これまでB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス検査を受けたことが無い方
  • ご自身のB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス検査の結果をご存じでない方
  • ご家族にB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスに感染している方、肝がんの患者さんがいる方
  • 母子感染予防策が実施されていなかった1985年(昭和60年)以前に生まれた方
  • 輸血や大きな手術を受けた方
  • 医療機関以外でピアスの穴を開けたことのある方

当院での診察により、高度な医療や入院が必要と判断されたときは、症状に適した専門科を判断し、連携医療機関への紹介も行っております。

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