胃カメラで健康チェック

秋といえば食欲の秋ですが、暑い夏ではできなかった、自分自身の健康チェックをする時期でもあります。

会社検診などではバリウムを用いた胃検診が広くされていますが、バリウムでは早期発見が難しいことをご存じでしょうか？　

またバリウム検査の後、腸の中でバリウムが固まって便秘になったり、検査後に苦労される方も多いです。

最近、胃カメラのスコープ性能が格段にアップし、微細な色調変化で早期発見につながるケースが増えてきています。当院でも早期発見できた患者さまが実際に増えてきました。

バリウム検査では絶対に見つからない平坦な病変だったり、軽度陥凹した病変は、胃カメラで見つけることができます。

ただ、胃カメラは怖い、または過去につらい経験をしたから絶対嫌だと言われる患者さまが非常に多いのが実情です。

僕たちはバリウム検査より胃カメラのほうがいいことを知っていても、無理に勧める訳にはいかないし、外来診察の中で葛藤があります。

当院では、そういった患者さまに対して、少しでもつらくない検査をして安心して頂こうということをモットーに検査に臨んでいます。

言い換えれば、胃カメラ検査後すぐに、「翌日も胃カメラできますか？」と患者さまにお聞きしたときに、「大丈夫、受けれます」と言って頂けるような検査を受けて頂きたいと考えております。

当院では、弱い静脈麻酔下で絶妙にコントロールしながら、いつの間に検査が終わったんだろうという感じで受けて頂くことが可能です（※）。また、鼻からの胃カメラも積極的に行っています。

当院では診察の中でなんとかして悪いところがないか見つけなければという気持ちでやっておりますが、どうしても検査をしないと分からない病気も多々あります。エコー検査もしかりです。

食欲の秋、そして健康チェックの秋にしましょうね。僕たちも頑張ります。

（※）80歳以上のご高齢な方や全身疾患が多くリスクがあまりにも高い方、クリニックの行き帰りが車・バイク・自転車になってしまう方、検査後1時間程度休んで頂く時間的余裕がない方は静脈麻酔下での胃カメラができない場合があります。鼻からの胃カメラは受けられます。