• 5月 22, 2026

下痢が続くとき——放置しないで欲しい5つのサイン

こんにちは。

神戸市西区のさいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。

「お腹がゆるくなりやすいのは体質だから……」と、市販の整腸剤でやり過ごしていませんか?

急性の下痢は食中毒やウイルス性胃腸炎が原因のことが多く、数日で自然回復します。しかし、2〜4週間以上続く「慢性下痢」は、背景に専門的な診断と治療が必要な病気が潜んでいることがあります。今回は、どのような症状が現れたら受診すべきなのか、消化器病専門医の視点でお伝えします。

慢性下痢の主な原因:その下痢は「機能性」か「器質性」か

慢性下痢の原因は、大きく分けて2つのタイプがあります。

1. 腸の動きの異常「機能性下痢」

最も代表的なのが過敏性腸症候群(IBS)の下痢型です。

腸の組織そのものに異常はありませんが、ストレスや自律神経の乱れによって腸の蠕動(ぜんどう)運動が過剰になり、下痢や腹痛を引き起こします。「通勤中にお腹が痛くなる」「大事な会議の前に下痢をする」といった、メンタル面の影響を強く受けるのが特徴で、20〜30代の若い世代に多く見られます。

2. 体の組織に原因がある「器質性下痢」

炎症、腫瘍、あるいはホルモンの異常などが原因で起こる下痢です。

  • 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病): 腸の粘膜に炎症が起き、血便や腹痛を伴います。
  • 食物不耐症(乳糖不耐症など): 特定の食品(牛乳など)を消化できずに起こります。
  • 内分泌疾患: 甲状腺機能亢進症など、全身の代謝が上がりすぎることで下痢になります。
  • 消化管の腫瘍: ポリープや腫瘍が原因で便の通りが悪くなり、隙間から液状の便だけが漏れ出すことがあります。

受診が必要な5つのサイン

以下の症状が一つでも当てはまる場合は、放置せず早めにご相談ください。

  1. 血便・タール便(黒い便):血便は下部消化管(大腸)からの出血のサイン、タール便は上部消化管(胃や十二指腸)からの出血のサインです。
  2. 体重の急激な減少: 1か月で3kg以上の減少は、慢性的な炎症や悪性疾患の可能性も否定できません。
  3. 40℃近い高熱を伴う下痢: 細菌性腸炎などの感染症が重症化している疑いがあります。
  4. 夜間、睡眠中に下痢で目が覚める: 機能性の下痢(IBSなど)は睡眠中には治まることが多いため、夜中に症状で起きるのは器質的な疾患の重要なサインです。
  5. 4週間以上続いている: 慢性的な経過をたどる疾患の精査が必要です。

当院での検査・治療のアプローチ

さいとう内科クリニックでは、患者様の負担を最小限に抑えつつ、根本原因を特定するための丁寧なステップを踏みます。

  • 専門的な問診と触診: 食生活、ストレスの有無、便の状態を詳しく伺います。
  • 腹部エコー検査: 放射線被ばくの心配がなく、腸のむくみ、周囲の炎症、腫瘍の有無などをリアルタイムで確認できる非常に有用な検査です。
  • 血液・便検査: 炎症反応の有無や、甲状腺ホルモンの異常、特定の菌の感染がないかを調べます。
  • 胃カメラ検査(内視鏡検査): 上部消化管(胃や十二指腸)からの出血や、吸収不良の原因となる疾患がないかを慎重に確認します。

※さらに詳細な大腸の精密検査が必要と判断される場合には、明石市のJR大久保駅北口すぐにある「たなか内科クリニック」や、信頼できる提携病院を速やかにご紹介できる体制を整えています。

よくあるご質問

Q:下痢止め薬を飲めば様子を見てよいですか?

A 感染症(細菌やウイルス)が原因の場合、下痢止めで病原体の排出を止めてしまうと、症状がかえって悪化したり長引いたりすることがあります。特に高熱や血便を伴う場合は、自己判断での服用は避け、早めに受診してください。

Q:過敏性腸症候群(IBS)の下痢は、サプリメントで良くなりますか?

A 腸内環境を整えることは非常に重要です。当院では適切な治療薬の処方に加え、5月より「IBSタイプ別のセルフケア・アプローチ」のご提案も開始いたします。ご自身のタイプ(下痢型、ガス型など)に合った成分を摂ることで、腸の過剰な反応を抑え、日々のリズムを整えるサポートが可能です。

Q:下痢が続くと「大腸がん」ではないかと不安です。検査は必要ですか?

A 慢性的な下痢の原因がすべて重大な病気というわけではありませんが、便が細くなる、血が混ざるといった症状がある場合は注意が必要です。当院ではまず「腹部エコー」や血液検査を行い、腸の状態を客観的に評価します。その上で、さらに精密な大腸の検査が必要と判断される場合には、明石市のJR大久保駅北口すぐにある「たなか内科クリニック」や、提携先の専門施設へスムーズにご紹介できる体制を整えています。まずは一人で悩まず、一度お腹の状態を確認しにいらしてください。

まとめ:お腹の不調は、あなたの体からのメッセージ

慢性的な下痢は、脱水や栄養不足を招くだけでなく、重大な疾患のサインであることもあります。

「たかが下痢」と諦めたり、我慢したりする必要はありません。まずは診察室で、あなたのお腹の状態について一緒にお話ししましょう。

ご予約はお電話、または当院ウェブサイト(アイチケット広場)から承っております。

医療法人社団好也会 さいとう内科クリニック
医療法人社団好也会 さいとう内科クリニック 外観
院長
斉藤 雅也
診療内容
内科・消化器科
住所
〒651-2412
兵庫県神戸市西区竜が岡1-15-3(駐車場18台あり)
(旧:森岡内科医院)
電話
078-967-0019
携帯
080-7097-5109
電車
JR山陽本線「魚住駅」から車で約9分
JR山陽本線「大久保駅」から神姫バス天郷停留所(約11分)下車、徒歩5分
第二神明道路大久保インターから約1分
駐車場
駐車場18台完備!
アクセス
当院は神戸市西区と明石市の境界付近に位置しており、明石市からも徒歩圏内です。実際に、明石市方面からも多くの患者様(肝臓病・一般内科)にご来院いただいております。駐車場も完備しておりますので、お車での通院も便利です。風邪や生活習慣病など、かかりつけ医としてお気軽にご利用ください。