- 5月 22, 2026
過敏性腸症候群(IBS)-ストレスが引き起こす便通トラブルの正体

こんにちは。
神戸市西区のさいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。
「大事な会議の前になると決まってお腹が痛くなる」
「下痢と便秘を交互に繰り返し、外出が不安」
「病院で検査を受けても『異常なし』と言われた」
こうした経験をお持ちの方は、過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)かもしれません。IBSは、腸自体に炎症や腫瘍などの目に見える異常がないにもかかわらず、慢性的な腹痛や便通異常が続く疾患です。日本人の約10〜15%(およそ10人に1人)が罹患していると言われるほど、現代社会において身近な病気です。
■ IBSの主な症状と分類:あなたはどのタイプ?
IBSは、直近3か月間において週に1回以上、排便に関連する腹痛や便の形状の変化が現れるのが特徴です。主に以下の4つのタイプに分類されます。
- 下痢型:突発的な腹痛と激しい下痢が起こるタイプ。男性に多く見られます。
- 便秘型:便が硬く、排便が困難になったり、コロコロした便になったりするタイプ。女性に多い傾向があります。
- 混合型:下痢と便秘を数日おきに繰り返すタイプ。
- 分類不能型:どれにも当てはまらないが、便の形状に異常があるタイプ。
いずれのタイプも、「排便すると一時的に腹痛が和らぐ」という特徴があります。
■ 原因は「脳」と「腸」のボタンの掛け違い

なぜ、検査で異常がないのに痛みや下痢が起こるのでしょうか?
その正体は、脳と腸が密接に情報をやり取りする「腸脳相関(Gut-Brain Axis)」の乱れにあります。
腸と脳は自律神経や免疫系を通じて常に会話をしています。ストレスや不安を感じると、脳から腸へ過剰な信号が送られ、腸の運動や痛みの感受性が敏感になります(内臓知覚過敏)。
さらに近年の研究では、腸内フローラの乱れや腸粘膜のバリア機能の低下が、この過剰反応を加速させていることも明らかになってきました。
■ さいとう内科クリニックの「多角的アプローチ」
当院では、単にお薬を出すだけでなく、生活習慣・食事・メンタルケアを組み合わせた個別の治療計画を立案します。
1.専門的な診断と「腹部エコー」

まずは丁寧な問診で、症状のパターンやストレス要因を把握します。また、放射線被ばくの心配がない「腹部エコー検査」を行い、腸のむくみや便・ガスの溜まり具合、他の疾患が隠れていないかをリアルタイムで確認します。
2.食事療法(低FODMAP食の視点)

小麦、乳製品、一部の果物など、小腸で吸収されにくい発酵性糖質(FODMAP)を控える食事法のアドバイスを行っています。
3.薬物療法

腸の動きを整える調整薬や、便の水分を調節するお薬、腸内環境を整える整腸剤などを、症状に合わせて微調整します。
4.5月始動:IBSタイプ別セルフケアのご提案

現在、医薬品の出荷調整が続いている影響もあり、セルフケアの重要性が高まっています。当院では5月より、消化器病専門医の知見に基づき、患者様個々のタイプ(下痢・便秘・ガスなど)に最適化した成分をご提案する新しいセルフケア・アプローチを開始いたします。
■ よくあるご質問

Q:IBSと重大な病気(大腸がん等)はどう見分けるのですか?
A: 50歳以上で症状が出始めた、血便がある、急激な体重減少がある、といった「警戒信号」の有無を慎重に確認します。当院ではまず「腹部エコー」や血液検査で客観的な評価を行い、精密な大腸内視鏡検査が必要と判断した場合には、明石市のJR大久保駅北口すぐにある「たなか内科クリニック」や、提携先の専門施設へ速やかにご紹介する体制を整えています。
Q:IBSは完全に治りますか?
A: 症状が完全になくなる方もいれば、生活習慣と上手く付き合いながらコントロールしていく方もいます。大切なのは「自分のお腹の癖」を知り、適切な対処法を持つことで、日常生活への支障を最小限にすることです。焦らず、一緒に改善を目指しましょう。
Q:市販の整腸剤を飲んでも変わりません。
A: 整腸剤に含まれる菌の種類には相性があり、また食物繊維の摂り方が間違っていると、逆にお腹の張り(ガス)を悪化させることもあります。消化器病専門医の視点で、今のあなたのお腹に何が起きているのかを一緒に整理することが、改善への近道です。
■ まとめ:お腹の悩みで、あなたの自由を制限しないでください

「いつお腹が痛くなるかわからないから外出が怖い」
そんな悩みは、適切な診断とケアで変えていくことができます。
さいとう内科クリニックでは、医学的根拠に基づいた治療と、5月から新登場する、新しいセルフケア(オリジナルサプリメント)のご提案を通じて、皆様が快適な毎日を取り戻すお手伝いをいたします。
ご予約はお電話、またはアイチケット広場(ウェブサイト)より承っております。
- 院長
- 斉藤 雅也
- 診療内容
- 内科・消化器科
- 住所
- 〒651-2412
兵庫県神戸市西区竜が岡1-15-3(駐車場18台あり)
(旧:森岡内科医院) - 電話
- 078-967-0019
- 携帯
- 080-7097-5109
- 電車
- JR山陽本線「魚住駅」から車で約9分
JR山陽本線「大久保駅」から神姫バス天郷停留所(約11分)下車、徒歩5分 - 車
- 第二神明道路大久保インターから約1分
- 駐車場
- 駐車場18台完備!
- アクセス
- 当院は神戸市西区と明石市の境界付近に位置しており、明石市からも徒歩圏内です。実際に、明石市方面からも多くの患者様(肝臓病・一般内科)にご来院いただいております。駐車場も完備しておりますので、お車での通院も便利です。風邪や生活習慣病など、かかりつけ医としてお気軽にご利用ください。
