- 10月 19, 2026
【2026年10月】神戸市でインフルエンザが急拡大中|最新データと今すぐできる対策

こんにちは。
神戸市西区のさいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。
例年より早いペースでインフルエンザの流行が拡大しています。神戸市の感染症サーベイランスデータでも、インフルエンザや急性呼吸器感染症の報告数が目立って増えており、全国的にも「警報レベル」に迫る勢いだと報じられています。当院は神戸市のインフルエンザの定点報告医療機関ですが、インフルエンザ陽性患者数の増加を痛感しています。
今回は、神戸市の最新データと全国の流行状況をもとに、今の時期に気をつけたいポイントと対策について解説します。
■1.神戸市の最新感染症データ(令和8年 第41週)

神戸市感染症情報システム(神戸市感染症情報センター、週報)の最新データ(令和8年第41週)によると、以下のような報告数となっています。
急性呼吸器感染症(ARI):週2,488例
咳・咽頭痛・呼吸困難・鼻汁・鼻閉のいずれかの症状があり、発症から10日以内の急性症状で医師が感染症を疑った外来症例の集計です。年齢階級別では1〜4歳が927例、5〜9歳が710例と、乳幼児・学童を中心に報告が多くなっています。
インフルエンザ:週491例
10〜14歳が81例と最も多く、2〜9歳の幼児・学童層(各年齢で20〜44例程度)や20〜69歳の成人層にも広く報告がみられます。学校・保育施設を中心に感染が広がりやすい状況です。
新型コロナウイルス(COVID-19):週27例
インフルエンザと比べると報告数は少なく、現時点では落ち着いた推移です。
その他の小児感染症・眼科疾患
感染性胃腸炎96例、RSウイルス感染症46例、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎27例、咽頭結膜熱10例、ヘルパンギーナ9例、手足口病9例、水痘4例、流行性角結膜炎3例など、小児を中心にさまざまな感染症が同時期に報告されています。
出典:
■2.全国的にもインフルエンザが「警報レベル」に接近

厚生労働省の発表(2026年10月16日公表、同年10月11日までの1週間のデータ)によると、全国およそ3,000の医療機関からの報告数は1医療機関あたり12.81人で、前週の約1.1倍、前年同時期と比べるとおよそ5.4倍に達しています。「注意報」の基準(10人)を超えており、沖縄県は「31.34人」と全国で唯一「警報」基準(30人)を超過しています。神奈川県(21.60人)、埼玉県(20.99人)など、28の都道府県で注意報基準を超えている状況です。全国1,703校の学校などで休校・学級閉鎖の措置も取られています。
さらに、夏の感染症として知られる「ヘルパンギーナ」も9月末ごろから増加しており、医療現場では「インフルエンザとヘルパンギーナの患者が同時に来院するのは経験したことがない異常事態」との声も上がっています。昼夜の寒暖差が大きく体調を崩しやすい時期であることも、感染拡大の一因と考えられます。
■3.なぜ今、早期かつ大規模な流行が起きているのか

インフルエンザは例年12月〜1月にピークを迎えることが多い感染症ですが、近年は流行開始時期が早まる傾向が指摘されています。主な要因としては、学校・保育施設での接触機会の増加、気温・湿度の変化によるウイルスの生存性の高まり、昼夜の寒暖差による体調不良(免疫力の一時的な低下)などが考えられます。また、過去数年のマスク着用・手洗いの徹底などの感染対策が緩和されたことで、集団としての免疫(流行への抵抗力)が低下している可能性も指摘されています。
■4.インフルエンザの症状と見分け方

インフルエンザは、普通の風邪と比べて症状が急激に現れるのが特徴です。38℃以上の急な高熱、関節痛・筋肉痛、頭痛、強い倦怠感、悪寒などが数時間〜1日程度で現れます。咳・咽頭痛・鼻汁といった呼吸器症状を伴うこともありますが、全身症状の強さがインフルエンザを疑う一つの目安になります。小さなお子さまや高齢の方では、症状がはっきりせず重症化に気づきにくいこともあるため注意が必要です。しんどそうにしている、いつもと比べて食欲がないといった漠然とした症状であっても、まずは当院までお電話にてご相談ください。
■5.今すぐできる対策

①インフルエンザワクチンの接種
ワクチンは感染そのものを完全に防ぐものではありませんが、発症や重症化のリスクを下げる効果が期待できます。流行がすでに拡大していますので、できるだけ早めの接種をおすすめします。現在10月19日ですが、すぐにワクチン接種したとしても、少なくとも来年3月末までは発症予防、重症化予防のための免疫が保たれます。当院ではワクチン接種を積極的に行っており、診療時間内であれば、予約なしで直接来院されたとしても、問診表に記載していただいたのち、すぐにワクチン接種できるようにご案内しております。遠慮なくお気軽にご来院ください。
②手洗い・うがい・換気の徹底
外出後や食事前の手洗いは、接触感染を防ぐ基本的な対策です。アルコール消毒液の活用や、室内のこまめな換気も効果的です。
③寒暖差対策と十分な休養
昼夜の気温差が大きい時期は、衣服の調整や室温管理で体温変化を抑え、十分な睡眠・休養をとることで免疫力の低下を防ぎましょう。
④発症した場合の対応
急な高熱や強い倦怠感がある場合は、無理をせず早めに医療機関を受診してください。学校保健安全法では、インフルエンザの出席停止期間は「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日(幼児は3日)を経過するまで」とされています。職場復帰についても、周囲への感染拡大を防ぐため、同様の目安を参考に余裕をもった判断をおすすめします。
■6.お子さまの発熱・呼吸器症状には特にご注意ください

神戸市のデータでもインフルエンザ・急性呼吸器感染症・感染性胃腸炎などは乳幼児〜学童層での報告が多く、保育施設・学校を通じた感染拡大が起こりやすい状況です。お子さまに高熱・強い倦怠感・水分が摂れないなどの症状がみられる場合は、早めの受診をご検討ください。
■7.さいとう内科クリニックでの検査・診療について

当院では、インフルエンザ抗原検査・新型コロナウイルス抗原検査を積極的に行っており、症状やご希望に応じて適切な検査・治療をご案内しています。また、溶連菌抗原検査、マイコプラズマ抗原検査も随時行っております。発熱や呼吸器症状がある場合は、他の患者さまへの感染拡大を防ぐため、事前にお電話でご連絡いただけますとスムーズにご案内できます。ご不安な症状がある方は、どうぞお早めにご相談ください。
神戸市内でもインフルエンザをはじめとした感染症の報告が増えており、全国的にも例年にない早いペースで流行が拡大しています。ワクチン接種や基本的な感染対策を今のうちから意識し、体調の変化には早めに気づいて対応することが大切です。発熱や気になる症状がある場合は、さいとう内科クリニックにお気軽にご相談ください。
- 院長
- 斉藤 雅也
- 診療内容
- 内科・消化器内科
- 住所
- 〒651-2412
兵庫県神戸市西区竜が岡1-15-3(駐車場18台あり)
(旧:森岡内科医院) - 電話
- 078-967-0019
- 携帯
- 080-7097-5109
- 電車
- JR山陽本線「魚住駅」から車で約9分
JR山陽本線「大久保駅」から神姫バス天郷停留所(約11分)下車、徒歩5分 - 車
- 第二神明道路大久保インターから約1分
- 駐車場
- 駐車場18台完備!
- アクセス
- 当院は神戸市西区と明石市の境界付近に位置しており、明石市からも徒歩圏内です。実際に、明石市方面からも多くの患者様(肝臓病・一般内科)にご来院いただいております。駐車場も完備しておりますので、お車での通院も便利です。風邪や生活習慣病など、かかりつけ医としてお気軽にご利用ください。
