- 8月 27, 2026
便の色・形・においでわかる体のSOS-ブリストル便形状スケールで腸の健康を自己チェック

こんにちは。
神戸市西区のさいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。
毎日のトイレタイムは、腸からのメッセージを受け取る絶好のチャンスです。便の「色・形・におい」を意識するだけで、腸内環境の変化や消化器疾患の早期発見につながります。今回は消化器病専門医の観点から、便のチェックポイントを詳しく解説します。
■ ブリストル便形状スケールで自分の腸タイプを知ろう

ブリストル便形状スケール(BSS)は、1997年にイギリスのブリストル大学が開発した便の形状を7段階に分類する国際的な評価ツールで、世界中の消化器内科で使用されています。
・タイプ1〜2(コロコロ・塊状): 便秘。水分が不足している状態。
・タイプ3〜4(なめらかなソーセージ状): 理想的な便。腸内環境が良好なサインです。
・タイプ5〜6(やわらかい泥状): 軟便〜下痢の傾向。
・タイプ7(水様便): 下痢。腸炎や食中毒の可能性も。
自分の便がどのタイプに当たるか、日頃から意識する習慣をつけましょう。便通異常の相談をする際にも、このスケールを使って状態を伝えると医師に正確に伝わります。
■ 便の色でわかる危険なサイン

理想的な便の色は黄褐色〜茶褐色です。注意が必要な色は以下の通りです。
・黒いタール便: 胃や十二指腸からの出血(胃がん・胃潰瘍の可能性)。
・真っ赤な血便: 大腸がん・大腸ポリープ・痔からの出血。
・白っぽい便: 胆道の閉塞(胆石・膵頭部がんの可能性)。
・緑色の便: 腸炎・消化管の通過時間短縮。
「一度だけ黒い便が出た」という場合でも、消化器内科への受診が必要です。鉄剤やビタミン剤の服用でも便は黒くなることがありますが、原因がわからない場合は必ず検査を受けてください。当院では腹部エコーと内視鏡の両方に対応しています。
■ 便のにおいが強い原因と腸内環境の関係

便のにおいは主に腸内細菌が作り出すガスによるものです。特ににおいが強い場合は、悪玉菌(ウェルシュ菌など)が増殖しているサインかもしれません。悪玉菌は腸内でアンモニア・硫化水素・インドールなどの有害物質を産生します。
【便のにおいを悪化させる食習慣】
動物性タンパク質の過剰摂取、加工食品の多食、食物繊維不足。
においを改善するには、発酵食品(ヨーグルト・納豆・キムチ)と食物繊維の積極的な摂取が有効です。においの改善がみられない場合、腸の炎症や感染の可能性もあるため、消化器病専門医への相談をお勧めします。
■ 便の量・頻度の「正常範囲」とは?

「毎日出なければ便秘」は誤解です。日本消化器病学会のガイドラインでは、週に3回以上〜1日3回以下が正常範囲とされています。重要なのは「回数」よりも「排便後の残便感がない」「いきむ必要がない」「形状がタイプ3〜4」かどうかです。
以下のいずれかに当てはまる場合は機能性便秘として治療の対象となります:週に2回以下しか排便がない、強くいきまないと出ない、排便後も残便感がある、硬い便で痛みを伴う。便通の「いつもと違う変化」が2週間以上続く場合は、早めに消化器内科を受診することをお勧めします。
■ 便でわかる大腸がんの早期サイン

大腸がんは早期発見すれば5年生存率が90%以上という治癒できるがんです。しかし初期には自覚症状がほとんどなく、便の変化が最初のサインになることがあります。
【大腸がんが疑われる便の変化】
・便が細くなった(直腸がんで腸が狭くなっているサイン)
・便に血が混じる(ポリープやがんからの出血)
・便秘と下痢を繰り返す
便の変化が2週間以上続く場合、または健康診断の便潜血検査で陽性が出た場合は、速やかに大腸カメラを受けてください。JR大久保駅北口すぐの、たなか内科クリニック(明石市)では、熟練した医師による鎮静剤を使用した大腸カメラが可能です。
■ よくあるご質問

Q: 健康診断の便潜血が陽性でしたが、自覚症状はありません。急いで検査が必要ですか?
A: 便潜血陽性は、消化管のどこかに出血があることを示す重要なサインです。自覚症状がなくても、大腸がん・ポリープである可能性があります。できるだけ早めに大腸カメラを受けることを強くお勧めします。
Q: 便に白いつぶつぶや粘液が混じっているのですが、何ですか?
A: 粘液が混じる場合は過敏性腸症候群・腸炎・大腸ポリープの可能性があります。一時的なものであれば問題ないことも多いですが、続く場合は消化器内科での検査をお勧めします。
Q: 黒い便が出ました。すぐに病院に行くべきですか?
A: タール便(真っ黒でベタベタした便)は、胃や十二指腸からの出血を示す緊急のサインです。鉄剤服用中でなければ、当日中に消化器内科を受診してください。胃カメラで出血部位を確認し、必要に応じてその場で止血処置が可能です。
■ まずは、さいとう内科クリニックにご相談ください

さいとう内科クリニックでは、便の異常(血便・タール便・便秘・下痢など)に対して、腹部エコー検査や胃カメラを行っています。大腸カメラが必要な場合は、分院のたなか内科クリニックと緊密に連携して迅速に対応いたします。「便の色がおかしい」「形が変わった」と感じたら、神戸市西区・明石市近郊の当院にお気軽にご相談ください。
- 院長
- 斉藤 雅也
- 診療内容
- 内科・消化器内科
- 住所
- 〒651-2412
兵庫県神戸市西区竜が岡1-15-3(駐車場18台あり)
(旧:森岡内科医院) - 電話
- 078-967-0019
- 携帯
- 080-7097-5109
- 電車
- JR山陽本線「魚住駅」から車で約9分
JR山陽本線「大久保駅」から神姫バス天郷停留所(約11分)下車、徒歩5分 - 車
- 第二神明道路大久保インターから約1分
- 駐車場
- 駐車場18台完備!
- アクセス
- 当院は神戸市西区と明石市の境界付近に位置しており、明石市からも徒歩圏内です。実際に、明石市方面からも多くの患者様(肝臓病・一般内科)にご来院いただいております。駐車場も完備しておりますので、お車での通院も便利です。風邪や生活習慣病など、かかりつけ医としてお気軽にご利用ください。
