- 3月 14, 2026
「いつもの痛み止め」が危ない?腎機能や脳への影響と、薬に頼りすぎないための3つのステップ

こんにちは。
神戸市西区のさいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。
年齢を重ねると、腰痛や膝の痛み、慢性的な頭痛など、体のあちこちに不調を感じることが増えてきます。
そんな時、手元にある「痛み止め(解熱鎮痛剤)」を、あたかもお守りのように毎日飲んでいませんか?
「痛くなったら嫌だから、先に飲んでおこう」
「胃が痛い気がするけど、とりあえず痛み止めも飲んでおこう」
もし心当たりがあるなら、少し注意が必要です。
実は、良かれと思って飲んでいるその薬が、腎臓の機能や認知機能を低下させる原因になっているかもしれません。
今回は、身近な「解熱鎮痛剤」に潜むリスクと、薬に頼りすぎないための「減薬の3ステップ」についてお伝えします。
1.痛み止めにも「副作用」があることを忘れていませんか?

「薬」は、効果がある反面、必ず「副作用」のリスクも持ち合わせています。
特に、整形外科や内科でよく処方される以下の薬には、それぞれ注意すべき点があります。
① ロキソニンなどの「NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)」
もっともポピュラーな痛み止めですが、長く飲み続けることで「胃潰瘍」や「腎機能の低下」を招くことがあります。
特に高齢の方は腎臓や肝臓の機能が若い頃より低下しているため、薬の成分が体に残りやすく、副作用が出やすい傾向にあります。
② リリカなどの「神経障害性疼痛治療薬」
しびれや神経痛によく効く薬ですが、脳に作用するため、「ふらつき」「めまい」、時には「認知機能の低下(ぼんやりする、物忘れ)」などの症状が出ることがあります。
「最近、おじいちゃんの元気がなくて、物忘れが増えた気がする…」
実はそれが、認知症ではなく「痛み止めの飲みすぎ」による副作用だった、というケースも珍しくありません。
2.その不調、実は「薬の飲みすぎ」かも?

怖いのは、副作用で出た症状(胃痛や便秘、ふらつきなど)を「新たな病気」と勘違いして、さらに薬が増えてしまうことです。
- 痛み止めで胃が荒れる → 胃薬を追加
- 痛み止めで便秘になる → 下剤を追加
- ふらついて眠れない → 睡眠薬を追加
このように薬が雪だるま式に増えていく状態を「多剤併用(ポリファーマシー)」と呼び、現在の医療現場で大きな問題となっています。
3. 医師が教える「薬を減らす・やめる」ための3ステップ

では、どうすれば薬のリスクを減らせるのでしょうか。
断薬専門医の提言を参考に、今日からできる3つのステップをご紹介します。
ステップ①:自分の体の声を疑ってみる
「最近なんだか胃が痛い」「下痢が続く」
そんな症状があった時、すぐに新しい薬を求める前に「今飲んでいる痛み止めのせいではないか?」と疑ってみてください。
ステップ②:「予防飲み」をやめる
「痛くなると怖いから」と、痛くもないのに予防的に飲むのはやめましょう。
「どうしても我慢できない時だけ飲む」というルールにするだけで、服薬量は劇的に減らせます。
ステップ③:薬以外の方法を試す
痛みを取る方法は薬だけではありません。
- ゆっくりお風呂に浸かって温める
- ストレッチやマッサージをする
- 整体や鍼灸を利用する
これらで血行を良くするだけで、薬がいらなくなるほど痛みが和らぐこともあります。
まとめ:減薬の相談も「治療」のひとつです

「先生に薬を減らしたいなんて言ったら、失礼じゃないかな?」
そう遠慮される患者様もいらっしゃいますが、全くそんなことはありません。
むしろ、「薬に頼らず元気に過ごしたい」というお気持ちは、私たち医師にとっても目指すべきゴールです。
診察の際は、ぜひ「お薬手帳」をお持ちになり、
「最近、この薬を飲むとふらつく気がする」
「できるだけ薬を減らしてみたい」
と、率直にご相談ください。
当院では、患者様の生活の質(QOL)を第一に考え、必要最小限の薬で最大の効果が出せるよう、一緒に治療方針を考えてまいります。
- 院長
- 斉藤 雅也
- 診療内容
- 内科・消化器科
- 住所
- 〒651-2412
兵庫県神戸市西区竜が岡1-15-3(駐車場18台あり)
(旧:森岡内科医院) - 電話
- 078-967-0019
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JR山陽本線「大久保駅」から神姫バス天郷停留所(約11分)下車、徒歩5分 - 車
- 第二神明道路大久保インターから約1分
- 駐車場
- 駐車場18台完備!
- アクセス
- 当院は神戸市西区と明石市の境界付近に位置しており、明石市からも徒歩圏内です。実際に、明石市方面からも多くの患者様(肝臓病・一般内科)にご来院いただいております。駐車場も完備しておりますので、お車での通院も便利です。風邪や生活習慣病など、かかりつけ医としてお気軽にご利用ください。
