- 3月 14, 2026
【春の長引く咳】夜になると咳が止まらない…それ、「黄砂・PM2.5」による咳喘息かも?

ブログをご覧いただきありがとうございます。
神戸市西区のさいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。
「風邪は治ったはずなのに、コンコンと乾いた咳が続く」
「昼間は平気なのに、夜寝る前や明け方になると咳が止まらなくて苦しい」
春の訪れとともに、このような症状でお悩みではありませんか?
実はその長引く咳、単なる風邪の長引きや冬の乾燥のせいではなく、春先に飛散量が増える「黄砂」や「PM2.5」が引き起こす「咳喘息(せきぜんそく)」のサインかもしれません。
今回は、春に咳が悪化する原因と、ご自身でできる対策についてお伝えします。
黄砂とPM2.5の違いとは?

どちらも春先にニュースでよく耳にしますが、実はその性質や発生源には違いがあります。
- 黄砂: 中国などの砂漠地帯から強風で巻き上げられ、偏西風に乗って飛来する「砂やちり」です。主に2月〜5月の春先に多く飛散します。大きさは約4マイクロメートル以上です。
- PM2.5: 大気中に浮遊する直径2.5マイクロメートル以下の「非常に小さな微小粒子状物質」です。排気ガスや工場の煙などから発生し、1年を通して存在しますが、冬から春にかけて特に濃度が高くなります。
黄砂が日本へ飛んでくる過程で、大気中のPM2.5などの有害な化学物質を吸着してしまうことが多くあります。これらが混ざり合った汚染物質は、私たちの呼吸器にとって非常に厄介な存在となります。
なぜ春に咳が止まらなくなるの?「咳喘息」との関係

スギ花粉などの大きさは約30マイクロメートルあり、鼻や喉の粘膜で止まることが多いですが、PM2.5などの微小粒子は非常に小さいため、肺の奥深く(肺胞)まで直接入り込んでしまいます。
気道の奥深くまで有害物質が入り込むと、激しい炎症を引き起こします。これが引き金となって発症しやすいのが「咳喘息」です。
咳喘息には、以下のような特徴があります。
- ゼーゼー、ヒューヒューといった喘息特有の音(喘鳴)は鳴らない
- 「コンコン」という乾いた咳が数週間〜数ヶ月続く
- 夜間から明け方にかけて咳がひどくなる
- 冷たい空気や、暖房の効いた部屋への移動など、温度変化で咳き込む
もともと花粉症やアレルギー体質の方は、黄砂やPM2.5の刺激によって気道がさらに過敏になりやすいため、特に注意が必要です。
今すぐできる!黄砂・PM2.5から身を守る対策

これらの微粒子は、花粉と同様に「吸い込まない」「室内に持ち込まない」ことが基本です。毎日の生活で以下の対策を心がけましょう。
- 高機能マスクの着用: 一般的な花粉用マスクでは、粒子の小さいPM2.5は通過してしまいます。飛散量が多い日は、微粒子をブロックできるフィルターのついたマスク(N95やDS2など)を隙間なく装着しましょう。
- 飛散情報のチェック: 環境省や自治体の情報サイト、お天気アプリなどで毎日の飛散状況を確認し、濃度が高い日は不要不急の外出や窓の開閉(換気)を最小限に抑えましょう。
- ツルツルした素材の服を選ぶ: 外出時は微粒子が付着しにくい素材のコートを選び、家に入る前に必ず玄関先で払い落としてください。
- 喉の保湿を徹底する: 乾燥してひび割れた粘膜は、微粒子の侵入を許してしまいます。こまめな水分補給と室内の加湿(湿度50〜60%)で喉を潤しましょう。
まとめ:長引く咳は放置せず、早めの受診を

「たかが咳」「いつか治るだろう」と放置していると、気管支の炎症が慢性化し、本格的な気管支喘息へと進行してしまう恐れがあります。
咳が2週間以上続いている方や、毎年春先になると咳が長引くという方は、自己判断で市販の咳止めを飲み続けるのではなく、早めに内科を受診してください。
早期に原因を特定し、内服薬や吸入薬などで気管支の炎症をしっかり鎮めることが、快適な春を過ごすための第一歩です。
- 院長
- 斉藤 雅也
- 診療内容
- 内科・消化器科
- 住所
- 〒651-2412
兵庫県神戸市西区竜が岡1-15-3(駐車場18台あり)
(旧:森岡内科医院) - 電話
- 078-967-0019
- 携帯
- 080-7097-5109
- 電車
- JR山陽本線「魚住駅」から車で約9分
JR山陽本線「大久保駅」から神姫バス天郷停留所(約11分)下車、徒歩5分 - 車
- 第二神明道路大久保インターから約1分
- 駐車場
- 駐車場18台完備!
- アクセス
- 当院は神戸市西区と明石市の境界付近に位置しており、明石市からも徒歩圏内です。実際に、明石市方面からも多くの患者様(肝臓病・一般内科)にご来院いただいております。駐車場も完備しておりますので、お車での通院も便利です。風邪や生活習慣病など、かかりつけ医としてお気軽にご利用ください。
