• 3月 14, 2026

【医師が解説】雨の前に頭が痛い…それ「天気頭痛(気象病)」かもしれません

ブログをご覧いただきありがとうございます。

神戸市西区のさいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。
「雨が降る前になると、いつも頭がズキズキする」

「季節の変わり目は、決まって体調を崩してしまう」

このようなお悩みはありませんか?

単なる偶然や「気のせい」だと思われがちですが、実は気温や気圧、湿度などの気象の変化によって引き起こされる「気象病(天気痛)」かもしれません。

今回は、気象病の中でも特に多くの方が悩まされている「天気頭痛」の原因と、上手な付き合い方・予防法についお伝えします。


なぜ天気が変わると頭が痛くなるの?

気象病が起こる最大の原因は、「自律神経の乱れ」です。

自律神経は、私たちの呼吸や血液循環、体温などをコントロールし、体を正常に保つために24時間働いています。例えば、暑いときに汗をかいて体温を下げるのも自律神経の働きです。

しかし、急激な気温の変化や気圧の低下が起こると、自律神経が敏感に反応しすぎて働きが過剰になってしまいます。この「過剰な反応」が、頭痛やめまい、だるさといった不調を引き起こすのです。

漢方医学から見る「水毒(すいどく)」

漢方医学の視点では、気象病の多くは体内の水分バランスが崩れた「水毒」の状態だと考えられています。

湿度が高く汗をかきにくい梅雨時や雨の日は、体液(汗やリンパ液)の循環が悪くなり、体内に余分な水分が溜まります。すると、血液に水分が溜まって血管が拡張し、神経を圧迫して頭痛を引き起こしやすくなるのです。

女性に気象病が多い理由

年齢や性別に関係なく起こる気象病ですが、特に月経のある女性や更年期の女性に多い傾向があります。

これは、女性の体が約1ヶ月のサイクルでホルモンバランスを変化させており、自律神経がその調整にも追われているためです。ホルモンバランスの変化に「気象の変化」というストレスが加わることで、自律神経がよりキャパオーバーになりやすくなります。


天気頭痛の2つのタイプ

気象の影響で起こる頭痛には、大きく分けて2つのタイプがあります。

1.片頭痛(ズキズキ痛む)

血管が拡張して神経を圧迫することで起こります。脈打つようにズキズキと痛み、頭の片側(または両側)に現れるのが特徴です。

2.緊張型頭痛(締め付けられるように痛む)

血管の拡張ではなく、後頭部や首の後ろの筋肉がギュッと収縮することで起こります。頭全体が締め付けられるような重い痛みが特徴です。

同じ気圧の変化でも、自律神経の乱れ方によって症状の出方には個人差があります。


つらい症状を防ぐ!天気頭痛の予防と対策

気象病は、自律神経の「感じやすさ」というその人の個性(体質)も関係しているため、根本から完全に治すことは難しい側面があります。しかし、「症状を出にくくする」「上手につき合う」ことは十分に可能です。

1. お薬(漢方薬・鎮痛薬)の活用

頭痛が起きたときや、「明日は雨だから痛くなりそう」と予感したときには、我慢せずに早めにお薬に頼るのも有効な手段です。

特に、体内の余分な水分を排出し水分バランスを整える「五苓散(ごれいさん)」などの漢方薬は、気象病の頭痛に高い効果が期待できます。

2. 「汗をかける体」をつくる

気象病(水毒)を予防するには、普段から余分な水分を溜め込まない体づくりが大切です。激しい運動は必要ありません。ストレッチや早歩きなど、「じわっと汗をかける程度の軽い運動」を習慣にしましょう。

運動をして体にほどよいストレス(体温上昇など)をかけることで、気象変化というストレスにも適応しやすい自律神経が育ちます。

3. 睡眠と食事でベースを整える

不調を跳ね返すには、やはり基本的な生活習慣が不可欠です。ぐっすり眠って脳と体を休め、栄養バランスの整った食事をとることで、自律神経の働きをサポートしましょう。


おわりに:「雨を察知できる」のは一つの個性です

「天気に振り回されてつらい」と憂鬱になるかもしれませんが、気圧の変化を敏感に感じ取れるのは、ある意味であなたの体が持つ特別なセンサー(個性)でもあります。「明日から雨だから、今日は早めに休もう」と、自分を労るサインとして活用してみてください。

さいとう内科クリニックでは、天気頭痛などの症状に合わせて、漢方薬・鎮痛薬の処方や生活習慣のアドバイスを行っております。市販薬が効かない、痛みがつらくて日常生活に支障が出ているという方は、どうか一人で我慢せずにお気軽にご相談ください。

医療法人社団好也会 さいとう内科クリニック
医療法人社団好也会 さいとう内科クリニック 外観
院長
斉藤 雅也
診療内容
内科・消化器科
住所
〒651-2412
兵庫県神戸市西区竜が岡1-15-3(駐車場18台あり)
(旧:森岡内科医院)
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当院は神戸市西区と明石市の境界付近に位置しており、明石市からも徒歩圏内です。実際に、明石市方面からも多くの患者様(肝臓病・一般内科)にご来院いただいております。駐車場も完備しておりますので、お車での通院も便利です。風邪や生活習慣病など、かかりつけ医としてお気軽にご利用ください。