• 8月 27, 2026

「季節外れの流行に備える」夏本番でも油断禁物!インフルエンザの傾向と今できる予防策

こんにちは。

神戸市西区のさいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。

「インフルエンザ=冬の感染症」というイメージが根強いですが、ここ最近はシーズンを問わず警戒が必要な状況が見られるようになっています。神戸市西区エリアにお住まいの皆様に向けて、この時期ならではのインフルエンザの動向と、日常で心がけたいポイントを解説します。

1厚生労働省データから見る「夏のインフルエンザ」の現状

厚生労働省が発表した直近の統計(2026年8月10日〜16日・第33週)によると、全国の定点医療機関あたりの感染報告数は0.69人(前週は0.52人)と増加傾向にあります。
一部の地域ではすでに流行入りの基準である「1.0人」を超えており、各地でじわじわと患者数が増加しています。

主な地域の状況(定点あたり・第33週)

  • 沖縄県:2.89人 (流行基準超え)
  • 青森県:1.71人 (流行基準超え)
  • 埼玉県:1.70人 (流行基準超え)
  • 神奈川県:1.37人 (流行基準超え)
  • 東京都:0.91人
  • 千葉県:0.83人

全国平均の数字自体はまだ基準値未満であるものの、昨シーズンは10月という早い時期から全国的な流行が幕を開けました。今年は夏場からすでに数字の押し上げが確認されており、例年以上に早い警戒が求められます。

兵庫県の状況(2026年第33週:8月10日〜16日)

兵庫県感染症対策センターの発表によると、兵庫県内の定点医療機関あたりの感染報告数は 0.24人(前週0.19人)でした。全国平均(0.69人)と比較するとまだ低い水準にあり、流行入りの基準(1.0人)は下回っています。
ただし、前週比で増加傾向にある点は見逃せません。全国では流行基準を超えた都道府県が複数出始めており、このまま秋口にかけて数字が伸びていく可能性があります。当クリニックがある神戸市西区でも、引き続き注意して状況を見守っていく必要があります。

昨年の流行開始が10月と早かった前例を踏まえると、兵庫県の数字が現時点でも上向いていることは見逃せないシグナルです。流行が本格化する前に、今のうちから日常的な予防習慣を整えておくことが、地域の皆様の健康を守るうえで何より大切です。

■2.なぜ今、夏場にインフルエンザが広がるのか?

本来のシーズンとは異なる時期に感染が確認される背景には、いくつかの要因が絡んでいます。

  1. 人の往来と南半球からの影響

日本の夏は、季節が逆にあたる南半球(オーストラリアなど)では冬のシーズンにあたります。現地で流行しているウイルスが、国際的な旅行や帰国者の移動を通じて持ち込まれるケースがあります。

  1. 夏休みシーズンによる移動の活発化

お盆の帰省や国内外への旅行など、人の移動がダイナミックに行われる夏期は、感染拡大の条件が揃いやすくなります。

  1. 猛暑による「換気不足」と「免疫ダウン」

厳しい暑さからエアコンを稼働させ、室内の窓を閉め切ることで換気が不十分になりがちです。また、夏の暑さや睡眠不足による疲労の蓄積は、体の抵抗力(免疫力)を落とす原因になります。

3要注意!免疫が効きにくい変異株「サブクレードK」

昨秋以降に広がりを見せたA型インフルエンザの変異株「サブクレードK」が、今年の夏にかけて南半球を中心に流行しています。

この変異株は、これまでのワクチンが本来持つ効果を発揮しにくく、体内に有効な抗体を持つ人が少ないという特徴があります。そのため、普段の夏以上に感染の広がりに対する備えが必要です。

4今のうちから意識したい感染予防の基本

本格的なワクチン接種(多くの自治体で10月以降に開始)までの期間を安全に過ごすために、以下のセルフケアを継続しましょう。

  • こまめな手洗い・手指消毒: 外出先から戻った際や食事の前は、石けんで丁寧にウイルスを洗い流しましょう。
  • こまめな空気の入れ替え: 冷房を使用している部屋でも、定期的に窓を開けて空気をリフレッシュさせましょう。
  • 人混みでのマスク活用: 混雑する場所や室内では、飛沫対策としてマスクの着用をお勧めします。
  • 室内環境の乾燥対策に注意: エアコンの効いた室内は乾燥しやすいため、喉や気道の防御機能が落ちないよう環境に配慮しましょう。
  • 質の高い睡眠と栄養: 暑さで体力が削られやすい時期こそ、バランスの取れた食事と十分な休養を意識してください。

■5. 「夏風邪かな?」と思ったら、お早めにご相談ください

インフルエンザウイルスに対抗する治療薬(ゾフルーザなど)は、発症から48時間以内に服用を開始することで最も高い効果を発揮します。

「夏場なのに高熱が出た」「急激なだるさや関節の痛みがある」など、いつもと違う体調不良を感じたときは、そのままにせず当院までお早めにご相談ください。当院の発熱外来の診察室にスムーズにご案内するため、ご来院の際はお電話をお願いします。

医療法人社団好也会 さいとう内科クリニック
医療法人社団好也会 さいとう内科クリニック 外観
院長
斉藤 雅也
診療内容
内科・消化器内科
住所
〒651-2412
兵庫県神戸市西区竜が岡1-15-3(駐車場18台あり)
(旧:森岡内科医院)
電話
078-967-0019
携帯
080-7097-5109
電車
JR山陽本線「魚住駅」から車で約9分
JR山陽本線「大久保駅」から神姫バス天郷停留所(約11分)下車、徒歩5分
第二神明道路大久保インターから約1分
駐車場
駐車場18台完備!
アクセス
当院は神戸市西区と明石市の境界付近に位置しており、明石市からも徒歩圏内です。実際に、明石市方面からも多くの患者様(肝臓病・一般内科)にご来院いただいております。駐車場も完備しておりますので、お車での通院も便利です。風邪や生活習慣病など、かかりつけ医としてお気軽にご利用ください。