• 7月 21, 2026

マンジャロで「本当に痩せた人」と「思ったほど痩せなかった人」の違いは何か?医師が教える体重減少の仕組みと効果を最大化する生活習慣

こんにちは。
神戸市西区のさいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。

「マンジャロ」は、2型糖尿病の治療薬として登場し、優れた血糖改善効果とともに体重減少効果が期待できるお薬として非常に大きな注目を集めています。「打つだけで痩せる」という手軽なイメージが先行しがちですが、実際に目覚ましい効果を出している患者様と、「思ったより痩せなかった」という患者様の間には、日々の過ごし方に明確な違いがあります。

当院で数多くの患者様の体重管理や生活習慣病のサポートを行ってきた経験から、マンジャロの効果を最大限に引き出すためのポイントを分かりやすくお伝えします。

参照)日テレNEWS

■1. マンジャロはなぜ痩せるのか?仕組みを正確に理解する

マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、世界で初めて承認された「GIP」と「GLP-1」という2つの消化管ホルモンの受容体に同時に作用する「デュアルアゴニスト(持続性GIP/GLP-1受容体作動薬)」です。

このお薬は、体内で主に以下の3つの経路を介して体重減少をもたらします。

  • 食欲抑制: 脳の満腹中枢に直接作用し、自然と食欲を強力にコントロールします。
  • 胃排出遅延作用: 胃の中の食べ物を腸へと送り出すスピードを緩やかにし、満腹感を長時間持続させます。
  • 代謝改善: インスリンの分泌リズムや感受性を整え、体が脂肪を効率よく使いやすい代謝状態へと導きます。

臨床試験(SURMOUNT-1試験など)では、長期の使用において非常に高い体重減少効果が報告されており、従来の肥満症治療薬を大幅に上回るポテンシャルが確認されています。

■2. 「痩せた人」と「痩せなかった人」の違い

マンジャロの食欲抑制効果は非常に強力ですが、お薬の力を上手に活かせているかどうかで結果が分かれます。

効果が出やすいパターン

  • 食欲の「質的な変化」を感じ、お腹が空いていないときに無理に食べなくなった
  • 食事内容を意識して変えた(脂質・糖質を減らし、タンパク質を増やした)
  • 週3回以上の軽い運動を生活に取り入れ、継続している
  • 自己注射を決められたスケジュール通りに正しく打っている
  • 睡眠を7時間以上確保している(睡眠不足は食欲ホルモンを乱すため)

効果が出にくいパターン

  • 「薬を打っているから食べても大丈夫」と、高カロリーなドカ食いを続けた
  • 満腹感があるにもかかわらず、「もったいない」「習慣だから」と以前と同量食べ続けた
  • アルコールを多量に摂っている(高カロリーな上、食欲を増進させる二重の打撃)
  • ストレスによる「やけ食い」の根本原因をコントロールできていない
  • 甲状腺機能低下症など、体重増加の背景にある他の慢性疾患が未治療のままになっている

■3. 効果を最大化するための3つの生活習慣

食事量が自然と減るからこそ、質を見直す絶好のチャンスです。薬を使う期間を「一生モノの健康習慣を身につける期間」と捉えましょう。

食事:タンパク質を意識的に増やす

マンジャロで食欲が落ちると全体の食事が減りますが、ここで最も注意したいのが「タンパク質不足による筋肉量の低下」です。筋肉が落ちると基礎代謝が下がり、将来的なリバウンドのリスクが高まります。牛肉、鶏肉、豚肉、豆腐、白身魚、大豆製品などの良質なタンパク質を必ず毎食取り入れましょう。目安は体重1kgあたり1.0〜1.2g(体重60kgなら1日60〜72g)です。1食あたり約20gまでしか吸収されないため分割して食べましょう。

運動:有酸素運動+軽い筋トレ

お薬による体重減少に運動を組み合わせることで、筋肉を維持しながら脂肪だけを効率よく燃焼させることができます。週3回、30分程度の汗ばむくらいの負荷でウォーキングなどの有酸素運動と、週2回、10分程度のスクワットなど自宅でできる手軽な筋力トレーニングを組み合わせるのが理想的です。まずは1日8,000歩を目標に、お車で移動する代わりにウォーキングを始めてみてください。

睡眠:7〜8時間の質の良い睡眠

睡眠不足は、食欲を高めるホルモン(グレリン)を増加させ、満腹感を伝えるホルモン(レプチン)を低下させます。マンジャロのポテンシャルを100%引き出すためにも、夜間の睡眠環境を整えることは非常に重要です。

■4. 「もっと痩せたい」と自己判断で焦らないために

マンジャロによる体重減少は、導入初期の数ヶ月でスムーズに減り、その後は体が新しい体重になじもうとするため、一時的に「停滞期」のような緩やかな経過をたどることが一般的です。

ここで「効果がなくなった」と焦り、医師の診断なく自己判断で投与量やスケジュールを変更することは、激しい吐き気や胃もたれなどの副作用を招く原因となり大変危険です。増量や維持のペースについては、必ず主治医と相談しながら決定してください。

最終的に、マンジャロはあくまで「食欲の制御を優しくサポートしてくれるお薬」であり、長期的な健康を維持するためには生活習慣の根本的な見直しが欠かせません。

■5. まとめ:お一人おひとりに合わせた細やかな診療を

マンジャロで確実に成果を出されている患者様に共通しているのは、お薬の力をきっかけにしながら、食事の質、運動、睡眠といった日々のライフスタイルを前向きに見直されていることです。

さいとう内科クリニックでは、消化器病専門医の視点から、お一人おひとりの体質やライフスタイルに合わせた丁寧な用量管理と、実践的な生活アドバイスを行っています。

当院は神戸市西区(明石市からもアクセスしやすい大久保・魚住エリア)に位置し、18台分の無料駐車場を完備しております。お薬の使い方に関する疑問や、健康的な体重管理についてお悩みの方は、どうぞ一人で悩まずにいつでもお気軽にご相談ください。

医療法人社団好也会 さいとう内科クリニック
医療法人社団好也会 さいとう内科クリニック 外観
院長
斉藤 雅也
診療内容
内科・消化器科
住所
〒651-2412
兵庫県神戸市西区竜が岡1-15-3(駐車場18台あり)
(旧:森岡内科医院)
電話
078-967-0019
携帯
080-7097-5109
電車
JR山陽本線「魚住駅」から車で約9分
JR山陽本線「大久保駅」から神姫バス天郷停留所(約11分)下車、徒歩5分
第二神明道路大久保インターから約1分
駐車場
駐車場18台完備!
アクセス
当院は神戸市西区と明石市の境界付近に位置しており、明石市からも徒歩圏内です。実際に、明石市方面からも多くの患者様(肝臓病・一般内科)にご来院いただいております。駐車場も完備しておりますので、お車での通院も便利です。風邪や生活習慣病など、かかりつけ医としてお気軽にご利用ください。