- 7月 26, 2026
若い人や女性も気をつけて!睡眠時無呼吸症候群の隠れたサインと自分でできる5つの予防

こんにちは。
神戸市西区のさいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。
「毎日しっかり寝ているはずなのに、朝から体がだるい、疲れが取れない」
「日中に強い眠気に襲われて、仕事や運転に集中できない」
「家族から『夜中にいびきが突然止まっている』と指摘された」
このようなお悩みに心当たりはありませんか?
これらは、睡眠中に何度も呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)」の代表的な危険サインです。
睡眠時無呼吸症候群は「肥満気味の中高年男性に多い病気」というイメージが強いかもしれませんが、実は「顎が小さい方」であれば、若い世代や痩せ型の女性であっても決して他人事ではない「隠れた現代病」なのです。今回は、無呼吸が体に及ぼす深刻なリスクや、セルフチェックリスト、そして当院で行っている専門治療「CPAP(シーパップ)」について詳しく解説します。
■1. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?若くても油断できない原因

睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている間に空気の通り道である「気道」が塞がり、何度も呼吸が止まったり(無呼吸)、弱まったり(低呼吸)を繰り返す病気です。
医学的な診断基準では、「10秒以上の無呼吸・低呼吸が、平均して1時間に5回以上」見られる場合にこの疾患と診断されます。
なぜ若者や女性でも発症するのか?

気道が塞がってしまう最大の原因は「喉まわりの構造」にあります。
中高年層では肥満による喉への脂肪蓄積や加齢による筋肉の緩みが主な原因ですが、若い人や女性の場合は「骨格(顎の小ささや、下顎が後ろに下がっていること)」が大きく関係しています。もともと気道が狭い骨格をしているため、若くて太っていなくても、仰向けに寝た瞬間に舌の付け根(舌根)が喉の奥に落ち込み、いびきや無呼吸を引き起こしてしまうのです。
■2. あなたは大丈夫?睡眠時無呼吸症候群の危険度チェックリスト

無呼吸の恐ろしい点は、本人が熟睡しているつもりでも脳や体が慢性的な酸素不足に陥り、睡眠が細切れに分断されてしまうことです。以下のチェックリストで、お体のSOSサインを確認してみましょう。
□【最重要】 寝ても寝ても疲れが取れない(万年寝不足感がある)
□【最重要】 家族や同居人に「いびきがうるさい」と言われる
□睡眠中に息苦しさや、窒息感で目が覚めることがある
□夜中に何度もトイレに目が覚める
□朝起きたときに頭が重かったり、ズキズキと痛んだりする
□睡眠中に寝汗をよくかく
□朝起きたときに口や喉がカラカラに渇いている
□日中の集中力が続かず、イライラしやすくなった
※上の2つの設問(寝不足感・いびきの指摘)のいずれか、または両方に該当し、さらに3つ目以降の症状が1つでも当てはまる場合は、睡眠時無呼吸症候群が隠れている可能性が十分にあります。
■3. 放っておくと恐ろしい、生活習慣病や心血管疾患とのドミノ倒し

「ただのいびきや寝不足だから」と放置するのは大変危険です。睡眠中の重度な低酸素状態と慢性的な睡眠不足は、全身の血管や自律神経に想像以上の猛烈なストレス(負荷)をかけ続けます。
その結果、体内では交感神経が過剰に興奮し、血圧を上げるホルモンが分泌されて「高血圧(特に夜間高血圧)」を引き起こします。さらに、血糖値を下げて脂肪を分解するインスリンの働きが悪くなるため、「糖尿病」や「脂質異常症(高脂血症)」、肥満などの生活習慣病を次々とドミノ倒しのように悪化させていくことが分かっています。
これを放置し続けると、将来的に「狭心症」や「心筋梗塞」、「脳梗塞」といった命に関わる重大な血管トラブルを引き起こすリスクが数倍に跳ね上がります。高血圧や糖尿病の治療を行っているのに、なぜか数値が上手くコントロールできないという方の背景に、この睡眠時無呼吸症候群が潜んでいるケースは臨床現場でも非常に多く見られます。
■4. 自宅ですぐに実践できる5つの予防アクション

症状の軽快や進行予防のために、日々の生活の中で自分でできる効果的なセルフケアを5つご紹介します。
- 適正体重(BMI 25未満)を維持する: 体重が増えると「舌」や「喉の粘膜」に脂肪が蓄積し、気道を著しく狭めてしまいます。標準値である22程度、高くても25未満をキープできるよう意識しましょう。
- 「横向き寝」を習慣化する: 仰向けで寝ると重力によって舌が喉の奥へと落ち込みやすくなります。抱き枕などを活用し、体を横向きにして眠ることで気道の閉塞を物理的に防ぐことができます。
- 首のカーブに合った適切な枕を選ぶ: 高すぎる枕で顎を引いて寝ると、気道が圧迫されてしまいます。真っ直ぐ立ったときと同じ自然な首のカーブを維持できる高さの枕を選びましょう。
- 就寝前の飲酒は控えめにする: アルコールには筋肉を弛緩(緩める)させる作用があります。喉の筋肉が緩むと気道が塞がりやすくなり、いびきや無呼吸を急激に悪化させます。
- タバコを禁煙する: タバコの煙は鼻や喉の粘膜を刺激し、慢性的な炎症やむくみを引き起こします。喫煙者は非喫煙者に比べて睡眠時無呼吸症候群のリスクが有意に高まります。
■5. 当院での検査の流れと専門治療「CPAP(シーパップ)療法」

大きないびきや日中の強い眠気など、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われる場合、当院では患者様の負担を最小限に抑えた専門的な検査と治療体制を整えています。
① 自宅でできる手軽なスクリーニング検査
医療機関にわざわざ入院していただく必要はありません。当院からお渡しする専用の小さな検査機器をご自宅に持ち帰っていただき、手の指や鼻にセンサーをつけていつも通り眠っていただくだけで、睡眠中の呼吸状態や酸素の低下度合いを正確に測定することができます。
② 確実な効果を発揮する「CPAP(シーパップ)療法」の導入
検査の結果、一定の基準を満たす中等症〜重症の睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、ゴールドスタンダード(標準治療)である「CPAP(シーパップ)療法:持続陽圧呼吸療法」を健康保険適用にてスムーズに導入・管理いたします。
CPAP療法とは、就寝時に専用のマスクを着用し、機器から一定の圧力をかけた空気を気道に送り込むことで、閉じかかった気道を空気の力で優しく押し広げる治療法です。
これにより、睡眠中の無呼吸や激しいいびきがその日からピタッと消失し、脳や全身への酸素供給が正常化します。「朝起きたときの頭の重さが消えた」「日中の耐えがたい眠気がなくなり、仕事の能率が劇的に上がった」と、多くの患者様から劇的な効果を実感していただいている安心の治療法です。
■6. まとめ:質の良い睡眠から健康な毎日へ

睡眠時無呼吸症候群は、自分では眠っている最中のことであるため、極めて自覚しにくい病気です。日中の強い眠気や疲労感を「仕事が忙しいから」「年のせいだから」と片付けてしまわずに、ご自身やご家族の睡眠の質に一度目を向けてみることが、血管や内臓の健康を守るための第一歩となります。
さいとう内科クリニックでは、高血圧や糖尿病といった生活習慣病の専門的な治療はもちろん、その根本原因となり得る睡眠時無呼吸症候群(SAS)の自宅検査からCPAP療法を用いた細やかな継続管理まで、トータルで手厚くサポートしています。
「チェックリストに当てはまる症状がある」「毎朝すっきりと目覚めたい」という方は、どうぞ一人で悩まずに当院へお気軽にご相談ください。快適な睡眠とお腹の健康から、質の高い安心の毎日を一緒に取り戻していきましょう。
- 院長
- 斉藤 雅也
- 診療内容
- 内科・消化器内科
- 住所
- 〒651-2412
兵庫県神戸市西区竜が岡1-15-3(駐車場18台あり)
(旧:森岡内科医院) - 電話
- 078-967-0019
- 携帯
- 080-7097-5109
- 電車
- JR山陽本線「魚住駅」から車で約9分
JR山陽本線「大久保駅」から神姫バス天郷停留所(約11分)下車、徒歩5分 - 車
- 第二神明道路大久保インターから約1分
- 駐車場
- 駐車場18台完備!
- アクセス
- 当院は神戸市西区と明石市の境界付近に位置しており、明石市からも徒歩圏内です。実際に、明石市方面からも多くの患者様(肝臓病・一般内科)にご来院いただいております。駐車場も完備しておりますので、お車での通院も便利です。風邪や生活習慣病など、かかりつけ医としてお気軽にご利用ください。
