- 8月 31, 2026
便通異常と大腸がんの見分け方 — こんな便のサインは要注意!消化器病専門医が教える大腸内視鏡検査の重要性

こんにちは。
神戸市西区のさいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。
「便秘が続いているけど、ただの便秘だろう」と自己判断していませんか?実は大腸がんの多くは、最初は「いつもと違う便通の変化」として現れます。日本では大腸がんは男女ともにがん死亡原因の上位に位置しており、その多くが早期に発見できれば治癒できるがんです。今回は便通異常と大腸がんの見分け方について解説します。
■ 大腸がんが出す便通異常のサイン — 見逃してはいけない変化

以下の便通の変化が2週間以上続く場合は、消化器内科への受診が必要です。
・① 便が細くなった(直腸・S状結腸のがんで腸が狭くなっているサイン)
・② 血便・粘血便が出る(ポリープ・がんからの出血)
・③ 便秘と下痢を繰り返す(腸の通過障害が起きている可能性)
・④ 残便感が強くなった(腫瘍が便の通過を妨げているサイン)
・⑤ お腹が張る感じが続く(腸管閉塞の可能性)
・⑥ 原因不明の体重減少・貧血・疲労感(がんによる全身症状)
大腸がんは初期段階では痛みがないことが多く、便通の変化がほぼ唯一のサインである場合があります。
■ 痔による血便と大腸がんによる血便の違い

「血便が出たけど痔だと思う」という方が最も多いパターンです。しかし、痔と大腸がんの血便を自己判断で区別することは医師でも困難です。
・痔からの出血: 排便時に便の表面に血液がついていたり、便器に付着したりする。血液の色は鮮赤色であり、排便後に出血が止まる。
・大腸がんからの出血: 便の中に血液が混じっている、血液の色は暗赤色であり、粘液が一緒に出る。こういった症状が繰り返し起きる。
重要なポイントは「痔の既往があっても大腸がんの検査は必要」ということです。40歳以上で血便が出た場合は、自己判断せず消化器内科を受診して大腸内視鏡検査を受けることを強くお勧めします。
■ 大腸がんのリスクが高い人はどんな人?

大腸がんのリスク因子として知られているのは以下の通りです。
- 50歳以上(加齢)
- 大腸がん・ポリープの家族歴(特に親・兄弟姉妹)
- 大腸ポリープの既往歴
- 肥満(BMI 30以上)
- 赤身肉・加工肉の多食
- 飲酒(特に日本酒換算で1日2合以上)
- 喫煙
- 糖尿病
- 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)の既往
国立がん研究センターの調査では、日本人における大腸がんのリスクは赤身肉・加工肉の多食と飲酒で有意に高まることが報告されています。家族に大腸がんの方がいる場合は、40歳より早く定期的な大腸内視鏡検査が推奨されます。
■ 大腸内視鏡検査で何がわかる?ポリープ切除まで一度にできる理由

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は、肛門から細いカメラを入れて大腸の内部を直接観察する検査です。
・発見できるもの: 大腸ポリープ(良性・前がん病変)、大腸がん(早期、進行がん)、炎症性腸疾患、憩室(ポケット状のくぼみ)、出血部位
最大のメリットは「発見と同時に治療ができる」ことです。5〜10mmのポリープなら、その場でポリープ切除術(EMR法)を行えます。専門の医療機関、例えば、分院のたなか内科クリニック(明石市JR大久保駅前すぐ)では苦痛の少ない細径スコープと鎮静剤を使用し、ウトウトしながら検査を受けていただける環境が整えられています。
■ よくあるご質問

Q: 健康診断の便潜血が陽性でしたが、自覚症状はありません。急いで検査が必要ですか?
A: 便潜血陽性は、消化管のどこかに出血があることを示す重要なサインです。自覚症状がなくても、大腸がん・ポリープがある可能性があります。できるだけ早めに大腸内視鏡検査を受けることを強くお勧めします。早期発見できれば内視鏡での切除で完治が可能です。
Q: 大腸内視鏡検査は痛いですか?怖くて受けられません。
A: 鎮静剤(眠り薬)を使用すれば、ウトウトした状態で検査を受けられるため、痛みをほとんど感じない方が多いです。分院のたなか内科クリニック(明石市JR大久保駅前すぐ)では、細径スコープを使用し、腸への負担を最小限にしています。「前回の検査がつらかった」という方も、ぜひ一度ご相談ください。
Q: 大腸がんは予防できますか?
A: 大腸がんの予防に効果的とされているのは、①食物繊維の十分な摂取、②適度な運動、③禁煙、④節酒、⑤体重管理です。そして最も重要な二次予防は定期的な大腸内視鏡検査でポリープの段階で切除することです。国立がん研究センターは、50歳以上の方に、ポリープ切除の既往がなくても3年に1回の大腸内視鏡検査を推奨しています。
■ まずは、さいとう内科クリニックにご相談ください

さいとう内科クリニックでは、上部内視鏡(胃カメラ)や腹部エコー検査などを行っております。大腸カメラによる精密検査が必要と判断した場合は、分院の「たなか内科クリニック」と緊密に連携し、迅速かつスムーズに苦痛の少ない検査をご案内いたします。 「便の色がおかしい」「血便が出た」「便通の変化が続く」という方は、まずは神戸市西区・明石市近郊の当院にお気軽にご相談ください。
- 院長
- 斉藤 雅也
- 診療内容
- 内科・消化器内科
- 住所
- 〒651-2412
兵庫県神戸市西区竜が岡1-15-3(駐車場18台あり)
(旧:森岡内科医院) - 電話
- 078-967-0019
- 携帯
- 080-7097-5109
- 電車
- JR山陽本線「魚住駅」から車で約9分
JR山陽本線「大久保駅」から神姫バス天郷停留所(約11分)下車、徒歩5分 - 車
- 第二神明道路大久保インターから約1分
- 駐車場
- 駐車場18台完備!
- アクセス
- 当院は神戸市西区と明石市の境界付近に位置しており、明石市からも徒歩圏内です。実際に、明石市方面からも多くの患者様(肝臓病・一般内科)にご来院いただいております。駐車場も完備しておりますので、お車での通院も便利です。風邪や生活習慣病など、かかりつけ医としてお気軽にご利用ください。
